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ばあちゃんに絵を褒められてからというもの、 俺は引きこもってひたすら絵を描いていた。 「…
iPadで絵をかいていたら、気づけば朝になっていた。 居間に行くと、ばあちゃんが、朝ごはんを…
図書館から借りてきたホロスコープの本はこれだ。 【西洋占星術の超入門・占い芸人ますかた著…
「こじんまりしたところやけど、県内でもそこそこの蔵書数らしいよ」 と美緒ちゃんに連れてき…
「幸太くんが気づいたら妄想しちゃうのって、ほんとホロスコープ通りだよね」 とあどけない表…
「チャートの中心に小さい字で1〜12の数字が振ってあるやろ?それがハウスっていうんや」 「…
「ばあちゃん、もっと魚座のことについて教えてくれないかな?」 2人になだめられて落ち着いた俺はようやく口を開いた。 「さっきも言ったとおり、魚座は目の前の人になっていきたいんや。つまりは境界線をなくしていきたいってことやな。なんでそんなことをしたいかっていうと、
”自分の当たり前が他人の当たり前やと思ってはいけない” ばあちゃんの一言で封印していた過…
「こんにちはー!!!お隣さんにみかんようさん貰ったからみんなで食べよう〜」 暗い雰囲気を…
「そしたら俺は、30歳手前の厄年に備えて、ミスしないように気をつけておけば良かったってこと…
「幸太が仕事を辞めるきっかけになったのって、去年の秋くらいやったんちゃうか?」 「そう…
小豆島に来てから1週間くらい経った頃。 縁側でのんびりしていると、ばあちゃんがやってきた。…
「あ、幸太くんやないの。隣座ってもええ?」 島唯一の酒造に併設されたカフェで平日の昼間か…
「おはよう幸太。昨日はよく眠れたんか?」 ばあちゃんが作ってくれた味噌汁をすすりながら、俺は首を縦に何度も振った。 「小豆島でゆっくりするのは初めてやろ?ほんんまええところやで。車は自由に使っていいからしばらくは散策でもしたらええよ。 あ、でも、ばあちゃんの宿題も頭の片隅に置いとくんやで。」 「宿題ねえ。昨日考えたけどさっぱりだよ。銀行の稟議書書くのは時間なんて忘れてできるけどね。笑」 「まあ頭で考えているうちは出てけぇへんわ。ヒントとしては、昔からできたこととか、