今までやったことないことは怖い
ばあちゃんに絵を褒められてからというもの、
俺は引きこもってひたすら絵を描いていた。
「幸太くん、生きてた~?」
その声で我に返った。
「居間にはお邪魔してたけど、幸太君全然でてけーへんから、心配してたで。」
「そっか、美緒ちゃん来てるの全然知らなかった。ご飯のときはちゃんと顔出してるんだけどね」
「あ、それが噂の絵なんや~、ちょっと見てええ?」
承諾の返事をする間もなく、俺のiPadは美緒ちゃんに持っていかれた。
ばあちゃん以外にはまだ誰にも見せてなかったから、正直どんな反応をされるのか、どきどきしながら、美緒ちゃんが差し入れてくれたイチゴをほおばっていた。
すると、しばらく絵を眺めていた美緒ちゃんが口を開いた。
「幸太君さ、
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