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21.ジヴェルニー

ポットからお茶を注ぐ所作綺麗だね、と褒められた事があります。フォロワーとカフェで過ごしてる時の事で、喋りながら適当に注いでいたつもりだったので意外だったし驚きました。曰く、ポットの蓋に手を添えて注ぐ所作が自分ではあまりやらないから新鮮で綺麗に見えた、とのこと。なるほどなぁ、と気づかされました。確かにこれって自分のできる事の一つで、それがあまりにも普段からできている事だと、自分にとっては当たり前すぎてノーカウントになってるのかもしれない。当たり前ではない事が当たり前になってて、自分で自分を褒めるハードルがひとつ上がってるのかもしれない。そういう事って、ポットの所作以外にも、実は色々あるのかもしれないな。見落としてるだけで。

そんな風に思った事を、ポットからお茶を注ぎながら思い出しました。


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ジヴェルニーアンシャンテの茶葉です。多分フレーバード。お店の分類では、フルーツの紅茶と分類されていました。

袋を開けるとふわあーっと良い香りがします。様々なフルーツやお花が複雑に組み合わさったような、繊細な香り……。淹れてみると香りはかなり落ち着きました。このnoteを始めてから気づきましたが、こういう茶葉、結構多いですね。開封時が一番香る茶葉。

一口飲むと……ん?白湯?って思うぐらい味が淡い。あれ。味しないぞ。起きたばかりで鼻と舌動いてないのかな。それとも抽出時間短かったかな。首傾げながら二口三口。

すると鼻がまず働き始めました。すーっと抜けていく透明感のあるフルーツの香り……梨ですねこれ。和梨というよりは洋梨のような、まろやかな澄んだ良い香り……。洋梨に添えるようにいくつかのフルーツの香りと、その奥に花の香りが潜んでるような感じがします。そのそっと添えられた香りが情報量増やしてて、シンプルに洋梨だけより華やかになりますね……素敵だ……。香りを堪能しながら一口飲んでみると、やはりお茶の味はかなり淡め。でも白湯ではない。舌を通っていく時にじわ、と舌に残す何かがある。これは多分……酸味かな?かなりほんのりとした、けれど確かにある酸味。そのほのかさがふんわり香っている梨のイメージとマッチしてる。成程こういうのも美味しい……普段ついついがつんがつんした味わいのお茶を求めがちだけど、たまにはこういうのもアリですね。

去年か一昨年頃に気づいたんですけど、飲み物って食器の形状によって結構味が変わりますよね。コップに注いで飲む牛乳とパックにストロー挿して飲む牛乳は味わいが違うし、紅茶もマグカップとティーカップだと味わいが違う。マグカップでは拾い損ねる味や香りが、ティーカップだとちゃんと拾える。それに気づいてから面倒がらずに紅茶はティーカップに注ぐようになりました。レンチンチャイとかはマグカップで作りますけどね。ジヴェルニーのような繊細な紅茶も、多分マグカップで飲んでいたら味全然わからなかったろうな……と思うので、これに気づけたのはラッキーでしたね。

食器といえば、これも味の変化に先日気づきました。紅茶ではないんですけど。

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お酒です。月のかけら。先日ファミリーマートから出た刀剣乱舞のコラボチューハイです。運よく買えまして。

缶チューハイって普段は缶のまま飲むんですけどこれは綺麗な青色がついてるとのことで、グラスに注いで飲んでみたんですよね。そしたら結構味変わりました……。よりまろやかに繊細にレモン味を拾える。美味しい……。

お酒でも結構変わるものなんですね……と新たな発見でした。鶴のほまれも飲んだんですけどあれは缶まま飲んだので、グラスに注いだらよかったな……。最推しの刀剣男士のお酒なのにちょっと勿体ない事しました。

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