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19.暁

まだティーカップに見惚れています。素敵すぎる。どの角度から見ても素敵すぎる。自分の好き!にぴったり嵌る物を手にできるってなかなかないので、これは本当に良い出会い良い買い物をした……ずっと大事に使っていきたい。いつも使っているロイコペのも10年近く使い続けてて大好きでお気に入りなんですが、今はちょっと新しいのに夢中です。拗ねられそう。拗ねないで。

このティーカップだからこそ淹れたいお茶が一つあるな、と思い出して、今日はそれを淹れてみることにしました。


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祇園北川半兵衛の和紅茶です。去年の9月頃に大阪京都を旅行する予定を立てていたのですが、流行り病の情勢で断念した時に一緒に旅行する約束だったフォロワーが京都で飲んで美味しかったから飲んでみてと贈ってくれたものです。ありがとおおおおお……!!

だからって贔屓してる訳でも盛ってる訳でもなく、これ、まじのまじのまじで美味いんですよ……。大事に大事に飲んでるとっておきのお茶です。もうなくなりかけですけど。

このお茶はとにかく抽出時間を欲張ってはいけない。1分半。きっかり1分半です。ちょっとでもそれを超えると渋みで大変な事になる気難しいお茶なのです。こんないい香りの茶葉を1分半で捨てちゃうの!?もったいなくない!?とか言ってくるもったいないおばけを無視して(だからって二番煎じするかというとそれはしないと言ってくるおばけなのでほんとにあまり意味ない杞憂おばけ)、1分半で茶葉を引き上げます。これだけで水色はしっかり色づいていい色。ふわっと上がる日本茶めいた甘い香り……。最高の時間の始まりです。

一口飲むとすーっと入ってくる甘み……!入ってくる香りはふくよかで芳醇な甘い香りなのですが、舌を撫でるのはすうっと澄んだ清廉な甘み。渋みが全くないので舌にひっかかる事なくするすると喉まで通っていって、抜けていった後にほのかに舌に茶葉の青みが残る。これがまた青臭い訳じゃなく絶妙な青みなのですんっごい美味しい……。特に幸せに浸れるのが口づける度にふわっと立ち昇る香りで、お茶の甘みをこれでもかと詰めたような甘い香りがするんです……。クリーミーで芳醇で、わっと花開くような華やかさもある、茶葉からしか生まれないだろうなってすごくわかる甘い香り。お茶を飲んでいる……今とてつもなく美味しいお茶を飲んでいる……。一口飲む度飲む度それを深く実感できて、脳が幸せで溶けていきます。最高だああ……。

いつものロイコペで飲んでもめちゃくちゃ美味しい暁ですが、新しいティーカップで飲むとなんだか"似合ってる"と感じます。シンプルでモダンなデザインのティーカップに、飾り気のない研ぎ澄まされた味わいのお茶がよく似合う。私がこのカップに抱いている印象はそういう感じなのかも。華やかなフレーバードティーよりも、洗練されたノンフレーバードや和紅茶。そんな感じで使い分けていきたい。華やかなお茶にはいつものロイコペが似合ってると思うので、これからもよろしくね。


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この茶筒は星燈社さんから買ったものです。暁は縦長の硬い袋に入っていて、飲んでいくうちに段々と奥の茶葉を取り出しづらくなったんですよね。ふりかけみたいに出す手もありますが、それだとグラム数を測りづらい。その難儀さであまり飲まなくなっていた時に思い付いて、茶筒を買って移してみたらこれが大正解で。

小さい茶筒だから奥まで楽々ドザールが届いて取り出しやすくて重宝してます。可愛いし色も好みだしテンション上がるし。和紙を貼ったようなマットな質感がド好み。移し替えた事で一気に飲む頻度が上がったので使う道具って大事ですね。

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