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今年のオクラは大きいらしい

 こんばんは。今日も一日お疲れ様です。
 
 水戸市でも稲刈りが進み新米が出回り始める季節となりましたが皆さんはいかがお過ごしでしょうか。最近、畑や庭先でオクラを作っている人をよく見かけます。そんな方々の話を聞くと「今年のオクラは大きい」と言う方が多いんです。去年、我が家でもオクラを作りましたが大人の背丈より低かったような記憶があります。オクラは初夏に花が咲き始め収穫は7月~9月が一般的とされています。今月いっぱいはオクラが採れる時期なのでいたる所で例年より大きく育ったオクラの実を見ることができます。
 
 さて、そんなオクラが大きく育つのはなぜなのでしょうか。もしかしたら地球温暖化の進行など気候変動が原因の一つなのではないでしょうか。前置きは長くなりましたが今回のテーマは農業と気候変動についてです。
 
 近年、地球温暖化に伴い、気候変動対策が様々な分野で重要性が増しています。とりわけ農業は気温、降水量、日射など気候変動の影響を受けやすい産業であるためその対応が急務となっている。農業分野だけに限ったことではないが気候変動対策というのは大まかに分けて、「緩和策」と「適応策」に分けることができる。温室効果ガスの排出削減などの地球温暖化の防止を図るのが「緩和策」、温暖化による影響を防止・軽減を図る「適応策」となる。これまで世界中で温暖化防止を図る緩和策の政策が実施されてきたが、年平均気温が上昇し、年間降水量に大きな変化はみられないものの大雨の頻度が増すなどして気候変動は進むためにこれからは影響を防止・軽減する適応策が重要となってくると予想される。
 
 日本では国内農業に対して気候変動による影響の例として、水稲の高温による品質の低下、果樹における着色不良や収穫期の変化、害虫の生息域の拡大、大雨による排水機場の運転時間の増大などが挙げられる。これらに対する適応策として、これまで栽培技術による適応や品種開発による適応、品目の変更による適応、農業生産基盤整備による適応など様々な適応策が講じられてきた。しかしながらこれらの適応策は短期的なものではなく、中長期的なものが多いために、農業が抱える高齢化、担い手不足、経営の安定化などの様々な問題があるために優先度が低くなりがちになっている。今後は高齢化などの問題と並行して気候変動に適応するための中長期的な対策も同じ優先度で同時に行い、農業分野における気候変動の影響を最小限にしていく必要がある。

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