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笑いの効果

 大型連休のゴールデンウイークが明けて次の国民の祝日は7月15日の「海の日」とこれから約2ヶ月間祝日がない少しだけ憂鬱な季節となりました。この時期は「五月病」と呼ばれるように無気力になりがちです。五月病に限らず、人はストレスがたまると心身の適応能力が限界を超え心や身体に変調が現れます。ストレスを発散するために美味しいものを食べたり、好きな音楽を聴いたりと解消法は人それぞれにあると思いますが、先日思わず笑ってしまう出来事があり気持ちがスッキリするということがあったので「笑う」の効果について注目をしてみたいと思います。

笑いの種類

 単に笑いと言ってもシチュエーションによっても様々な笑いがあり、大きく分けると3種類に分類することが出来るそうです。
快い笑い:楽しい時、愉快な時に出る笑い。
緊張緩和の笑い:極度の緊張などが緩んだときに出る笑い。
社交場の笑い:人とのコミュニケーションの時に出る笑い。
大人になると「社交場の笑い」が多くなるそうですが、笑いの効果で見てみると「緊張緩和の笑い」「快い笑い」に比べると若干笑いの効果は落ちるそうです。

笑いの効果

 笑いの効果については様々な研究論文も発表されているっことから、笑いはストレス発散だけのものではないことが理解できます。笑いの効果について検索してみると「脳の活性化」「血行促進・筋力UP」「自立神経のバランスを整える」「鎮痛効果」といった代表的なものから、中には具体的に落語を聴くことにより関節リウマチの改善やお笑いビデオを見てアトピー性皮膚炎が改善したという研究結果も発表されています。こういった笑うことが人体に良い影響を及ぼしていることを証明する研究は、1970年代から欧米ではじまり、現在では日本でも多くの研究がなされ、笑いが医療現場などでケアとして活用できる研究が期待されている。

医療の2025年問題

 今年の初めに「2024年問題」として物流業界が大きな話題となったのは記憶に新しいと思われる。4月を過ぎた現在、物流業界では実際に人手不足が深刻となっている。医療分野においても「2025年問題」というのが存在している。これは2025年に人口の約30%が65歳以上となり、高齢化社会がさらに進むことから、一般的に高齢者は症状が慢性化、長期化する場合があり医療費や介護費の増大、医療分野における労働力の不足、社会保障制度の持続可能性の確保など様々な課題が出てきます。

「笑いは社会の薬」

 2040年には第二次ベビーブームの世代が高齢者となることから、今以上の「超高齢化社会」になると言われています。消滅可能都市と言われているように地方ではますます人口が減少し高齢化が進むことから、医療分野における人手不足から地域医療、へき地医療の人材確保が喫緊の課題となります。また、年々増加傾向にある医療保険の問題など、全ての国民に平等に医療を受けられる機会を保障する体制の整備と、誰もが取り残されことなく容易に医療を受けられるために持続可能な国民皆保険制度が課題としてあげられます。そのためには、制度に頼るだけではなく一人一人が、適度な運動や食生活の見直しなどに取り組むことも必要となってきます。「運動する時間がとれない」「美味しい物を気にせずに食べたい」そんな方にオススメなのが笑うことです。声をあげて笑うことも大事ですが、クスッと笑ったり、口角を少し上げるだけでも効果はあるそうなので、ちょっとした時間に笑うことを意識してみてはいかがでしょうか。あなたの笑いが社会を助ける薬になるかもしれません。

おまけ

 笑いが大事だからと言ってもTPOは弁えましょう。ちょっと真面目にしている時などに冗談を言ったりしたら逆効果。そんか方を見かけることがあるのでユーモアのセンスを磨くのも社会人としての嗜みなのでしょう。


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