柔術初心者に最も大切なこと
道場に最近入った人から「白帯の頃、どうやって練習をしていましたか?」と聞かれました。覚えることが多く、何から手をつけたら良いかわからないそうです。柔術初心者あるあるですね。
とにかく道場に来ましょう!
答えは簡単です。現在、最も実績のある指導者の1人であり伝説の選手でもあるAndre Galvaoがツイートした通りだと思います。
「柔術で成功する秘訣:
1、まず道場に来ること」
本当にこれに尽きます。初心者のうちはとにかく道場に来ることが大切です。
なんで道場に来ることが大切なのか?
理由は差し当たり3つあります(あげればキリがありませんが差し当たり)。
これまでの経験を活かしにくい
知識をつけなければならない
身体で覚えなければならない
これまでの経験を活かしにくい
人間は基本的に立って移動します。体がそうできています。しかし、ブラジリアン柔術はこの基本に反しているのです。ブラジリアン柔術では寝て身体を動かすことが多くなります。これが非常に難しい。
この難しい動きを体系的に身につけるには、指導者の元、繰り返し行う必要があります。基本中の基本である、ソロドリルのエビや横回転も初めてやる方には大変複雑な動きです。身につけるには時間もかかりますし、アドバイスが欠かせません。あと、マットやそれなりに広いスペースがないと身体を動かすことは難しいです。やはり道場に来るのが一番良いわけですね。
柔道やレスリングなど近しい組み技系の格闘技でも、ブラジリアン柔術ほど寝技に特化しているわけではありません。もちろん競技経験は役に立ちますが、それ以上に、新たに学ぶことが多いのです。
実際、柔道やレスリングなどの経験者から「全然違う」「同じようなものだから、経験がある自分にはもっとできると思っていた」というような声をよく聞きます。
知識をつけなければならない
寝て動くという日常にはない動きを求められるので、初心者の方は学ぶことが山ほどあります。また、ブラジリアン柔術では、日々、新しい技が生まれています。技やそのために必要なテクニックの数は文字通り数えきれません。
また、ブラジリアン柔術は対戦型の格闘技なので、知識がとても大切です。相手がどのような技を仕掛けるか知っていれば対処できます。逆に知らなければいいようにやられてしまいます。さまざまな技とその対処をブラジリアン柔術のクラスでは体系的に教えます。ですから、クラスに参加するのが一番効率的な学習法です。
最近はインターネットなどにさまざまな情報があります。それを使っても学べます。しかし初心者ですと、そもそも何を見るべきかわかりません。さらに、知識がないと検索ができません。適切な検索用語がわからないからです。
道場でクラスに出ていれば、テクニックやポジションの名前を指導者から何度も聞くでしょう。それを覚えておけば、のちのち検索などもできるようになります。また、テクニックやポジションの名前を覚えることで、クラスの中での説明もだいぶわかるようになってきます。
覚えるには、回数を重ねることが王道です。道場に来ていれば、たくさんのテクニックやポジションの名前をいつの間にかに覚えてしまうでしょう。覚えるのが苦手、あるいはできるだけ早く覚えたいという人は、メモを取ったり、復習を繰り返すと良いかもしれません。
身体で覚えなければならない
ブラジリアン柔術のテクニックやポジションは、基本的には相手を伴った体の動きです。相手がいないと実践が難しい。また、体の動きは頭の中でシミュレーションするだけではなかなか身につきません。特に慣れていない段階ではシミュレーションすらできないでしょう。
身体の動きにはさらに厄介なことがあります。決まった順序で身体を滑らかに動かすためには、かなりの時間がかかるのです。何回も時間をかけて繰り返す必要があります。この話は別の記事でも書きました。
こういった理由からも、特に初心者の方は、道場に来るのがまずは大切です。
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