(コラム)書籍「子どもたちの未来を創ったプログラミング教育」を読む(その2)
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『プログラミング理科』『アルゴリズム算数』
引き続き、上記のプログラミングを題材にした教育に関する本を読み進めています。
まず、第3章「9つのプログラミングの物語ーアルゴリズム算数・プログラミング理科ー」を読みました。
ここで紹介されている『プログラミング理科』や『アルゴリズム算数』の実践的なプログラミングでの学習には驚かされました。
また、気になったところをピックアップ(引用)してコメントを残していこうと思います。
村の地図を歩いてつくる
p.76の最終的に子供たちがプログラミングして作った地図とGoogle Earthでみた地図を比べています。そのそっくりさは圧巻です。
歩数と自作の分度器による角度計測だけで、ここまでのことができるんですね。
正11角形をさがせ
プログラムでの算数の実験として、理想的な結果だと思いました。プログラムを書いていろいろと試行錯誤することによって、なんらかの法則(アルゴリズム)を導きだす。こんな体験ができたら、その法則は一生忘れないでしょうね。
連載記事『高校数学をプログラミングで解く』でもこんな体験ができるようにしていきたいところです。
クモはどうやって巣をつくるかプログラムする
自然(クモが巣づくりするところ)を観察して、それをルール化(アルゴリズム化)して、プログラムを作成していく。こちらも、コンピュータの使い方として理想的なものです。
実際どんな人工クモの巣ができたのか、実際のクモの巣との比較結果などはなかったけど、是非見てみたいものです。
再帰的プログラムで素数をさがす
実は、記事『高校数学をプログラミングで解く(数学A編)「3-1 約数と倍数」』で、素数を求めるプログラムを Processing を用いて作成しています。『双子素数』を探すという、こんな面白い使い方があったとは。
プログラミングに優れた子どもたちの謎
次に、第4章「プログラミングに優れた子どもたちの謎」を読みました。
こういう経験ができることがうらやましいです。
プログラミングに没入する
これは、特殊なことではないと感じました。だれでもプログラミングに没入するとよくこうなります。プログラミングを学ぶ人にはこういう没入する時間を是非とってほしいなと思いました。
実験に没入する
これは、すごくいい実験だなと思いました。まさに理想的な実験方法。観察データから仮説を立て、コンピュータでシミュレートして、その結果を検証して、仮説が正しいことを証明する。
子どものころに、こんな成功体験ができるなんて羨ましい限りです。
失敗してもへこたれない
この子のメンタルが強いということもありそうですが、プログラミングをやってきた影響も少なからずあるでしょうね。記事『高校数学をプログラミングで解く(準備編)「1-5 バグへの対処」』でも書いている通り、プログラムにはバグがつきものですので、そのバグに落ち着いて対処していかなければなりません。そんなことを何度も繰り返すと、多少の失敗にはへこたれなくなるのかもしれません。
プログラミングを通して獲得した知識
注意すべきは「プログラミングの知識」ではなく、「プログラミングを通して獲得した知識」のことを言っています。そして、これはその通りだと思います。連載記事『高校数学をプログラミングで解く』はまさにこの効果を狙っています。つまり、「高校数学の知識をプログラミングを通して獲得する」ことを狙っています。
今回は、第4章まで読了しました。
今回も子供たちの活躍に感動しました。
第5章以降もまた別途、読んでコメントしていきたいと思います。
MK's papa
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