トピック〜Nクイーン問題〜
20日(金)は避難訓練があり、ほとんど授業時間がつかえないので、教科書の内容ではない授業を行いました。Nクイーン問題と呼ばれる、チェスのパズル問題です。
私が夏休みに謎解きにハマっていて、その中でこの問題が出てきていて授業でやってみました。まずは、4×4からスタートです。子どもたちは必死に考えています。そして、下のような答えを見つけ出しました。ただ、ここで子どもたちは終わりません。
まず、「まだあります。」と言う子がいます。その子たちは別の答えがないかを考えていたわけです。すると、下のようなものが見つかりました。
それが出ると間髪入れずに「回転させた」という子たちがいます。最初に出てきたものをくるっと回した形になっているというのです。鏡のようになっていると考えた子もいます。
次に「5×5でやってみました!」とマスのサイズを大きくしてみた子がいます。こちらの発展をさせている子の方が多かったでしょうか。そのあとは授業終了まで正方形サイズを大きくしながら考えていきました。
この問題ではあることを大切にしたいと思っていました。それは試行錯誤です。どんどんと見つけていく子とそうでない子を観察していると、どんどん見つけていく子は何度も書いては消して、書いては消してを繰り返しています。授業後に出したある子の自主学習がとっても素敵だなと思います。何が素敵かというと、これ最終的には答えは出ていないんですが、7回の試行錯誤がノートに残っているわけです。こういったノートがいくつかありました。それが大事なのです。
一方でなかなか見つけられない子は、頭の中で考えていて鉛筆をほぼ動かしていません。
このようなパズルは普段の単元以上に先にどこかでやっているかが通用しないので、本当にその子が考えているかどうかがわかります。
算数は考える科目です。間違っても例題▶演習の反復でパターン暗記するような科目でありません。だからこそ、何度も試行錯誤ながら答えに迫っていくその過程、そしてなんとか自分の手で何かを見つけたときの喜びを楽しんでほしいと思います。簡単にヒントをだしてはいけないのは、考える力や粘り強さを奪うことになるからなのです。
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