【中高生の研究活動】広がる場
自分が中高生のころ、「研究」は大学の先にあるイメージでした。しかし、今の中高生の中で、研究を行っている人はある一定数いるようです。
その活動の枠組みは、大別すると5つに分けられます。
【研究活動の枠組み】
・個人活動
・部活動
・課題研究
・総合的な探究の時間
・外部プログラムでの活動
個人活動では、自分の興味・関心が機動力となって研究活動を行っている場合が多いようです。自分の身の回りでは、ファーブル会などの活動に参加している人もいます。
学校の中では、部活動や課題研究、総合的な探究の時間という枠組みで研究を行っているようです。
部活動には、科学部、化学部、物理部、自然科学部、天文部などがあり、先生が方針を示しながら生徒が研究する場合もあれば、生徒が持ち寄ったテーマについて研究する場合、その部活動が脈々と受け継いでいるテーマ(例:福島成蹊高校自然科学クラブ)について研究する場合もあるようです。
課題研究や総合的な探究の時間は、学習指導要領で定められている科目で、実施内容は学校ごとにそれぞれ異なります。国際バカロレアでも探究型学習を中心に据えています。学校によって方針は異なりますが、生徒が持ち寄ったテーマ、または先生から提示されたテーマをグループで研究することが多いようです。
さて、研究するためには資金と場所が必要です。個人活動では、もちろん自己資金と自宅で研究を行う場合が多いと思われますが、そのような恵まれた環境にない場合でも、部活動に参加して部活動予算と教室で研究を行っていることが多いようです。文部科学省や県などから指定を受けて予算を獲得している学校もあるでしょう。
【文科省などの事業】
・スーパーサイエンスハイスクール(SSH)
・スーパーグローバルハイスクール(SGH)
・スーパー・プロフェッショナル・ハイスクール(SPH)
・地域との協働による高等学校教育改革推進事業(地域との協働)
【県などの事業】
・スーパーグローカルハイスクール(SGLH)
しかし、部活動の顧問の先生が研究経験を持っていない、研究テーマの分野に関する専門知識がない場合も十分にありえます。また、研究のテーマやアプローチによっては、家庭や学校で対応できないもの(資金や設備、専門性などの不足)もあると思います。そんな時に活用するのが、外部プログラムです。
【発表の場】
・高校生バイオサミットin鶴岡
・中高生のための学会サイエンスキャッスル
・サイエンスインカレ
・日本学生科学賞
・JSEC(Japan Science Engineering Charenge)
・Google Science Fair
・Google Science Jam
・つくばScienceEdge
・日本植物学会(ジュニアセッション)
・農芸化学会(ジュニアセッション)
・日本地質学会(ジュニアセッション)
・日本分子生物学会(ジュニアセッション)
・日本動物学会(ジュニアセッション)
・日本魚類学会(ジュニアセッション)
・日本生態学会(ジュニアセッション)
・日本古生物学会(ジュニアセッション)
など…
【研究費・メンタリング】
・未踏ジュニア(50万円+エンジニア・専門家によるメンタリング+開発場所)
・孫正義育英財団(必要額!?+施設+イベント参加)
・サイエンスキャッスル研究費(企業賞のサポート内容は様々、研究費+企業のエンジニア・研究者によるメンタリング+イベント参加)
・マリンチャレンジプログラム(5万円+研究者によるメンタリング+イベント参加)
・サイエンスメンタープログラム(研究者によるメンタリング)
・リカジョ賞(10万円〜20万円)
・滋賀ジュニアリサーチグラント(10万円+研究者によるメンタリング+イベント参加)
・算数・数学の自由研究(賞+記念品)
など…
(2020/02/27時点)
他にもおすすめがあれば教えてください。追記をしていきたいと思います。
研究に正解はありません。自分が立てたテーマに対して自分でゴールを設定、自分で解決策を考え、自分で検証する。研究は人に言われてやることではないので、これほど自分でコトを起こして、最後まで責任持ってやる。他人と比べることもなく、その中でどのような問を立て、どのようにアプローチし、どのようにその結果を受け止め、どのように次の一歩を踏み出すのか。すべて自分事です。これほど素晴らしいことはあるでしょうか。
起業と同じかもしれませんね。
わくわくよ、もっと広がりたまへ。
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