さくはな

数学や教育や歴史やゲームなど。日々の備忘録に。 https://bookmeter.c…

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数学や教育や歴史やゲームなど。日々の備忘録に。 https://bookmeter.com/users/834501

最近の記事

【教員】20代ヒヤリハット事案供養場

 すでに退職した職場でのヒヤリハット事案をつらつらと書いていこうと思う。経験を積んで自分も少しはこの仕事がわかるような気持ちでいたが、全然そんなことはなかったということを思い知らされた1年だった。自戒の念も込めて、ヒヤリハット事案を供養していく。だいたい全部自分に過失があってまわりに迷惑をかけているので今でも申し訳なく思う。この春から教員になる方など、後に続かれる方の参考になったりすると嬉しい。 ・生徒のテスト答案をシュレッダーした(と思いこんだ) 生徒の答案が探しても出

    • 職場外の人とどうつながるか

      神奈川の田舎(実際はたぶん地方の県庁所在地都市くらい)で5年間暮らして、コロナ禍もあって精神的な消耗を経験した自分にとって、地元とはいえどのように人とのつながりをもっておくかは重要な問題だった。 神奈川時代は話す相手といえば職場くらいで、学校の人というのはどこにいても学校の話をするものだから、職場の外でも職場のことを考えることになる。生活のすべてが学校によって規定される。これが嫌でしょうがない。卒業生を出して一息ついた昨年3月の終わりに、「卒業生を出したこの3年間で仕事はいろ

      • 「ウェルビーイング」のためどう生きていくか

        今年の夏もRTA in Japan が終わってしまった。 大きなイベントが終わってしまうと無性に悲しくなる。 関東にいた頃、神奈川にいた頃はイベントといえば本当にこれしかなかった。都内に行けば面白いものもたくさんあったのだろうが、新宿まで1時間以上かかるので次第に行かなくなった。コロナの影響も大きかった。 職場は今思うと良い職場だった。20代・30代の若手がたくさんいた。話しやすい人もたくさんいて、居心地は良かった。しかしプライベートで遊ぶほどではなかった。教員というのはど

        • 2022年読んだ本と考えたこと(教育・数学・趣味)

          元日から1週間以上経っててもはや振り返ってる時期じゃない気もするんだけど、読書に絡めて何か書きたいと思っていたので一度やってみます。 教育・数学・趣味の日本史の3つのジャンルを読んでるので、ジャンル別に考えたことを整理したいと思う。 〇教育関連 月刊高校教育(1月~11月、12月は現在読書中) 高等学校 探究授業の創り方 授業づくりネットワークNo39 探究する教室 高校教員のための探究学習入門 現場初!高校「総合探究」ワークを始めよう 生徒指導の「足並みバイアス」を乗り越

        【教員】20代ヒヤリハット事案供養場

          地元に帰りたいので退職することにした(2022振り返り)

          こんなタイトルですが今年の振り返りです。退職を本気で考え始めたのは9月の最終週になってからで、それまではあまり考えてないです。いろいろ考えた末にこの結論に至りましたが、考えたことを記録として残しておこうと思う。時系列で書いていきます。日本酒飲みながらちまちま書いてたので話がまとまっていないところもあります。仕事はまあボチボチと慣れたので、生活面をどうにかしようと思うようになりましたという話です。  3月に初めての卒業生をようやく出すことができて、3年にわたった担任業務が終わ

          地元に帰りたいので退職することにした(2022振り返り)

          「総合的な探究の時間」導入までのいろいろ①

          4月に入って新入生も入ってきて、いよいよ新カリキュラムの下新たな1年が始まった。「総合的な探究の時間」は3年前から前倒しで先行実施されていたが、こちらも本格的に始まることになる。総合的な「学習」の時間ではなく、総合的な「探究」の時間として、教員は「探究」の指導とその成果物となるものの設定、評価を行っていく必要がある。勤務校の以前の総合の授業は、各担当が好きな内容をやっていたような感じだったので、授業内容はとても探究といえるようなものではなかった。そういう状態のところから誰もよ

          「総合的な探究の時間」導入までのいろいろ①

          2021年振り返り(数学・演習の授業づくり)

          大晦日なので振り返りをしようと思ったが、今年そんな何か新しいことしたっけなあ・・ってなっている。就職したての頃までは、人生毎年新鮮な何かがあるんだろうけど、次第にそういったものが失われていくんだろうなあ。まして学校という場にいるとそうなりがちな気がする。それでもいろいろ思い出してみよう。 ・時間割を組んだ(3月) 年度末で要録更新と被っていたので非常に大変だった、というかキャパオーバーだった気がする。いろんな人たちに助けてもらってなんとか完成した。と思ったら4月1日に覆され

          2021年振り返り(数学・演習の授業づくり)

          BYODでDesmosを活用してみた話

          高校数学の授業において、グラフが動く様子を簡単に見せることができると良いなと思うことがある。 たとえば定義域に文字定数を含む場合の2次関数の最大最小問題(数学Ⅰ)などで、グラフが動く様子を生徒に見せて解法を生徒から引き出したいと初任の頃より思っており、grapesを使って初任の時に研究授業をした(その時扱ったのは解の配置問題だった)。プロジェクターを使ってグラフが動く様子を見せて、立式の部分を生徒から引き出せたのは良かった。一方で、①プロジェクターで投影するのに時間がかかっ

          BYODでDesmosを活用してみた話

          2021.9月のオンライン授業あれこれ

          1.オンライン授業が始まるまで8月に全国的に感染が拡大し、夏休み明けの自治体の対応がいろいろ報道される中で、勤務している自治体でも9月からオンライン授業を導入することになった。半数は登校して、半数は自宅学習する、という形での分散登校である。勤務校はこの「半数」のグループ分けにやたら手間取り、肝心のオンライン授業そのものについての情報共有があまりされなかった印象だった。1学期、ICTに力を入れたいと管理職は言っていたが、いざオンライン授業をやらなければならないという状況になった

          2021.9月のオンライン授業あれこれ

          将来何になるのかという問いを10年考えて出た現段階での結論(教員のキャリアプラン) 2/2

          2020年春、新型コロナによる臨時休校があり、全国的に授業はストップした。学びを止めないためにも、どのような対応をしたのか自治体でも違いが見られるところである。この臨時休校がある前に、勤務している自治体では生徒対象にgoogleのメールアドレスが配付された。そのため、4月から課題の配信が始まったが、自分は授業動画をそのメールアドレスに送る形で学習支援することができた。メールアドレス配付は非常に助かった。3・4月にこういう対応をやっていた自治体はそれほど多くないのではないかと思

          将来何になるのかという問いを10年考えて出た現段階での結論(教員のキャリアプラン) 2/2

          将来何になるのかという問いを10年考えて出た現段階での結論(教員のキャリアプラン) 1/2

          2012年、19歳の頃、自宅浪人をしていたが、この1年がもっとも将来について考えていた。高校の数学の先生になる、というのは高校を卒業するまでに決めていたが、浪人の頃はこれに縛られず考えていた。あるときは物理の先生もいいかもしれないと思っていた時期もある(物理の発想についていけず頓挫)し、文科省の官僚もいいかもしれないと思っていたこともある(法学部とかから入るのが普通らしいと知って頓挫)。自宅浪人をするくらいなので家はそれほど裕福ではなく、「教育の機会均等」という理念にものすご

          将来何になるのかという問いを10年考えて出た現段階での結論(教員のキャリアプラン) 1/2

          修学支援新制度の対応わかりにくすぎ問題【大学受験・奨学金】

          大学に合格すると入学する前の段階で、入学金や前期の授業料を含めた「入学時納付金」というのを払わないといけない、というのがわりと一般的にある。指定校推薦とかだと年内に合格が決まるが、だいたい80万~100万くらいの大きな出費がさっそくやってくる。日本学生支援機構の奨学金を利用予定の学生はかなりいると思うが、初回振り込みが入学後の6月とかだったりするので、これにはとても間に合っていない。この入学時納付金をどうするのか、というのが課題になる。 そんな場合に紹介されるのは教育ローン

          修学支援新制度の対応わかりにくすぎ問題【大学受験・奨学金】

          何かしらアウトプットをしたいと思った話

          社会人5年目、仕事もある程度慣れつつあり、生活リズムも固まって日々を過ごし、気が付けばアラサーと言われる年齢に差し掛かってきていた。 自分の生活ローテーションはここ3年ほど固まっている。 日曜~火曜は、統計の内容を高校生向けに紹介する記事を作ろうと考えている・・が数年単位で成果物がでていない。最初の緊急事態宣言が出ていた2020年の春頃くらいまでには、統計学の時間(https://bellcurve.jp/statistics/course/)で検定くらいまで復習したけど

          何かしらアウトプットをしたいと思った話