「ウェルビーイング」のためどう生きていくか

今年の夏もRTA in Japan が終わってしまった。
大きなイベントが終わってしまうと無性に悲しくなる。
関東にいた頃、神奈川にいた頃はイベントといえば本当にこれしかなかった。都内に行けば面白いものもたくさんあったのだろうが、新宿まで1時間以上かかるので次第に行かなくなった。コロナの影響も大きかった。

職場は今思うと良い職場だった。20代・30代の若手がたくさんいた。話しやすい人もたくさんいて、居心地は良かった。しかしプライベートで遊ぶほどではなかった。教員というのはどうして飲み会でずっと仕事や職場の人間関係の話をしているのだろう。最近これが露骨に嫌になってきた。飲み会では仕事や人間関係、異動の時期になると誰が出るとか入ってくる人の噂話をしていたりする風物詩を数年見てきたが、これってすごく村社会っぽいなと最近思うようになった。閉鎖的なイメージを持たれるのはこの辺も理由なんじゃないか?
仕事は仕事、プライベートはプライベートとして線を引きたいので学校を出た瞬間からもう学校のことは考えたくないと強く思っている。なので飲み会でも学校の話をしているのはうんざりする。まあ、自己開示のリスクをとらないだけってのもあるんだろうけど。

任されたからには全力を尽くすという使命感はある。自分が納得いくまで時間をかけて作業することもある。ただ、プライベートで職場のことを考えたくない。仕事は好きな部分もあるが、嫌いなところも多い。担任をしているといろいろ考えることが多いからか、毎朝目覚めも悪い。ただ担任だからできることも結構あるので、担任業務自体はトータルではそれほど嫌いではない。

せっかく得た公務員の地位を捨てて地元関西に戻ってきてもうすぐ5か月になる。イベントバーというものに結構行くようになった。南森町の週間マガリと、烏丸の学問バーKisiによく行く。10日に1回くらいの頻度で行っているのではないか。イベントバーでは、日替わりでいろいろなイベントが開かれる。かなり初対面の人とも話しやすい場所で会話を楽しむことができる。自分の好きなことを気持ちよく話せるのがとても心地よい。こういった場所が神奈川のときにもあればなあ。都内には結構あるみたいだが、まあ都内までなかなか足を運ぶ気になれなかった。
Kisiでは自分が日替わりイベントをする側にも回る。こういった新しいコミュニティをプライベートで増やしていけると良い。いつか歴史系の仲間を開拓したい。
あとやっぱり「地元」というのは便利だ。場所に関係するトークが地元というだけでしやすい。イベントバーでよく話す常連客が実は同じ高校出身だったということも最近あった。高校時代の友人もみんな地元にいる。もちろん実家にも行きやすい。プライベートの充実につながる。

冒頭の話になるが、大きなイベントが終わると無性に悲しくなる。イベントに参加したりして満足な1日を過ごせたときは、気持ちよく夜を過ごせる。時間はあるのにただ無為に日々を過ごしているとやたら夜が憂鬱になる。とくに昨年度は憂鬱な夜が多かった。大きなイベントが終わって悲しくなる前に、すぐ直近に予定を入れて自転車操業のごとく「生きがい」を回していくというのが今の自分の心掛けとなっている。ただひたすらに予定を入れまくっているだけである。マガリだと30分くらいで行けてしまうので気軽に行けるので予定も入れやすい。こういった感じで生活の質は神奈川時代よりだいぶ良くなった気はする。何より憂鬱な夜が減った。

生活面は安定したが公務員から非正規雇用になって仕事は安定しなくなっている。大学生時代から私学教員に興味はあったが、「人材の使い捨て」をやっていると思っていたので就職先に選ばなかった。今の職場もそんなに長くは続かないだろう。最初は「つなぎ」に使ってすぐ公立を受けなおそうかと思っていたが、担任を持ったこともあり、職場のことをわかってくるのに1年では足りないだろうとも思うので、3年くらいは続けてみようと思う。3年間精一杯頑張って教諭になれずに使い捨てにされるのも悔しいので、この間に情報の教員免許を通信で取るつもりだ。もともと大学時代の授業である程度やっていたのと、探究学習と相性も良いと思っている。数学と情報の免許をもって、何とか仕事がなくならないようにしつつ日々を楽しみたい。
今の自分にとっては「仕事がなくなる」ことが負けになっている。負けを引かなければ、いつかは勝てると思っている。自分は今年で30になるが、40くらいまでに勝てたらいいかなあ。

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