職場外の人とどうつながるか

神奈川の田舎(実際はたぶん地方の県庁所在地都市くらい)で5年間暮らして、コロナ禍もあって精神的な消耗を経験した自分にとって、地元とはいえどのように人とのつながりをもっておくかは重要な問題だった。
神奈川時代は話す相手といえば職場くらいで、学校の人というのはどこにいても学校の話をするものだから、職場の外でも職場のことを考えることになる。生活のすべてが学校によって規定される。これが嫌でしょうがない。卒業生を出して一息ついた昨年3月の終わりに、「卒業生を出したこの3年間で仕事はいろいろ覚えたけど、自分の生活は何も変わらなかったな」と1人でふとショックを受けた。この経験から現状を打開しようといろいろやってきた1年半だったように思う。神奈川でやっていくことに厳しさを感じて地元関西にもどってきたことも打開策の1つになった。
関西にもどってきてもうすぐ7か月になる。「自分の生活を変える」というのは大げさな表現になるが、ひとまず学校外の人とかかわる場面を増やすことは関西にもどってきた4月当初から模索していた。5月に南森町の週間マガリに行き、以来10日に1回ペースで訪問している。今は尼崎に住んでいるが、南森町にかなりアクセスが良いのもあって負担なく通えている。週間マガリ、というか1日店長バー系のシステムとして、テーマが毎日設定されているのでそれを起点に話を出しやすいので居心地よく過ごせる。これがテーマとか何もなかった場合、その場が人によって規定されていくので初見にはなかなか敷居が高くなったりする。マガリの場合はオーナーの小西さんの場の回し方も絶妙で欠かせないんだろうな、と10周年企画に行った際に感じた。
難波にあるイベントバーエデンには数回行ったが、イベントがそれほど自分には刺さらないのと、初見には敷居が高いように感じた。というかなんだかポップすぎてまぶしい感じ。福岡にあるエデンはRTAイベントのパブリックビューイングをやっていたらしいが、そういうイベントはめっちゃ行きたい。
京都烏丸の学問バーも数回行った。一度1日店長もやった(数学教育バー)。8名様程の来場があり、いろいろなご質問もいただいて発表者ながらとても勉強になりました。作問から学習者のモチベーションへ、どのようにつなげていくかが今後の大きな課題になりそうです。ということで実りも多く大満足だったが、学問バーはそれから半月ほどで閉店してしまった。残念。
そうなると残ったのはマガリだけになるが、10月の10周年イベントで、自身のコミュ力不足を痛感し、1つの場所に依存することの危険性を感じて新たな場所を求めて再び模索する。
1日店長的なシステムで最初に自分が知ったのは東京御茶ノ水のレキシズルバーになるが、これの系列店が岐阜県大垣にある。ちょうどマガリの周年イベントから1週間後、関ヶ原祭りにあわせてイベントがあったのでそれも参加しようと岐阜県へ行った。5年関東に住んでいると、静岡を越えない移動はすべて短時間に思える。旅費もそれほどかからない。なにより新快速で普通に行けるレベルなのは大きい。ということで大垣にある時re風へ訪問。関ヶ原を偲ぶということで話題は関ヶ原が中心で話しやすかった。もうだいぶ前の記憶になるが、レキシズルと比べた時にかなり話がしやすかったように思う。今の大河の歴史考証の平山先生と柴先生が来店されたのはびっくりした。読んでる本の著者が同じ飲みの場にいる。すごすぎる。しばらく疑問だった、「なんで後北条は織田には臣従したのに豊臣には臣従しなかったのか」という話を平山先生が聞いてくれて大満足。翌日は関ヶ原イベントはそっちのけで、関ヶ原周辺11kmを4時間くらいかけて歩き回る。山中も歩いたがクマ注意の看板を見てビビッて下山。岐阜県、クマ出るんですね・・。大谷吉継の墓も行ったがめっちゃ山中にあった。小早川秀秋陣所は徒歩40分の山中にあるらしい。登山やん。なのでこれはスルーしたが、全体としては4時間ハイキングに大満足したのでした。祭り本体のイベントは一切見ておりませんが。満足度の高い2日間だった。時re風はまたイベントに合わせて行くと思う。
さらに開拓模索作業は続き、危険な噂も聞くジモティーにも乗り出す。いろいろと下調べをした上で、11月上旬に有志でゲームバーへ行くことに。久々のゲームバーであり、楽しみにしている。また、人見知りサークルというのが今年6月に関西でできていたことを知り、これにも参加する。新たな居場所ができると良い。
自分は飽き性なので、飽きる前に新しい燃料を投入して自転車操業の如く生きがいを回し続けるという人生モデルが今のところ好感を持てる。燃料がなくなるとだいぶしんどくなってくるので、常に燃料は探し続けていないといけない。

2022年、時間のある神奈川5年目の際に、1人でいると「5年という時間があったのに、いったいこれまで自分は何をしてきたのか」と自分を責めることも何度もあった。今のところその反省は活かせている気はする。一方で、学生時代の友人たちとの疎遠化が今年になって進んでいる気がする。これはもう共通項が減っていっているからしょうがない気がしてきた。昔ツイートしたような気もするが、結婚がどうのとかそんな最大公約数的な話題がずっと中心になる段階でたぶんその場はネタ切れ状態なんだと思う。高校の方すら最近はちょっとそんな感じになってきつつあるかもしれない。高校はまだ誰の結婚式も行ってないけど。

仕事の方は・・ぼちぼちというところ。去年いろいろ分かっていたような気になっていたが、分かっていなかったところはそのまま分かっていなかったし、苦手なものは相変わらず苦手なままだった。謙虚であることを忘れたらいけないなと覚えておきたい。
10月から通信大学も始めて、今はjavascriptの講義を聴いて勉強している。情報の免許もとって食いっぱぐれないようになったらいいな。今の職場はいつまでいるだろうか。

いろいろと書いてみたら、「数学でご飯食べてる歴史オタク」というフレーズが思い浮かんだ。今後の自己紹介で使ってみようかな。

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