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【読書録】「宇宙の音楽」を聴く (伊藤玲阿奈)


こんにちは。文系脳の数学教員です。

今日の読書録は『「宇宙の音楽」を聴く 指揮者の思考法』です。2020年11月に光文社新書から刊行されています。

 私たちは今、以前には考えられなかったようなスピードで世界が変化する時代に生きています。むかし教えられたことが通用しなくなるなど序の口で、まったく逆のことが正しいとされることさえ頻繁に起こるようになりました。では、どのようにしたら上手に対処できるのでしょうか。そして、この変わりゆく時代に生じてくる苦しみや怒りから、どうすれば解放されるのでしょうか。これに対する私なりの答えを皆さんにご提案すること――それが本書のテーマです。  
(「はじめに」より)

著者は29歳で指揮者としてプロデビューした伊藤玲阿奈氏。なんと、音楽家になると決めたのは20歳といいます。音楽家としては異例の遅すぎるスタートです。著者はこの時の自分を”自己実現の鬼”と称しています。

【著者のプロフィール】
伊藤玲阿奈(いとう れおな)
 1979年、福岡県生まれ。指揮者
 ジョージ・ワシントン大学国際関係学部を卒業するも、音楽家になることを決意。ジュリアード音楽院とマネス音楽院の夜間課程にて学び、アーロン・コープランド音楽院で修士号を取得。2008年、ニューヨークにてプロデビュー。以後、カーネギーホールなど世界各地で指揮しつつ、政府や国際組織との音楽イベントもプロデュース。2014年、「アメリカ賞(プロオーケストラ指揮部門)」を日本人初の受賞。武蔵野学院大学スペシャルアカデミックフェロー。ニューヨーク在住。本書が初の著書。

この本がどのジャンルに属する本なのかを説明するのは難しいです。一言で言えば「指揮者の頭の中」といったところでしょうか。歴史書でも哲学書でもあり、リーダー論が述べられているかと思えば、自伝的なところもある。

一つ言えることは伊藤玲阿奈という指揮者が、とてつもなく深い思考を常に行っているということ。それは読んでいて伝わってきます。

世界で活躍する指揮者の頭の中を覗いてみたいという人にオススメです。

#宇宙の音楽 #伊藤玲阿奈 #読書録
#指揮者 #光文社新書

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