個別塾の現場から考える数学教育~原因療法と対症療法のススメ~
僕はその辺の個別塾のしがないバイト戦士であり大したものではありません。
しかしその現場から見えるものというものは多くあります。
あまり偉そうなことは言いたくないのですが根本の大前提がそろっていないと悲しいことになるので他の僕の記事の大前提となる考え方として書かせて頂きます。
僕の通っている個別塾の実態
中高生が通う、中学生多め
偏差値は2極化、高い方は放っておけば伸びるので今回は議論から外します。
数学は分数の計算ができないくらい。
理想
分数、ひいては掛け算から教えたい
一個一個丁寧にやっていきたい
現実
定期テストの点数を取らなければいけない
遅刻、寝る、集中力が持たんなどの理由により、実質授業が週10分程度
まとめると、分数の計算ができない子に因数分解を教える羽目になる。そりゃ勉強嫌いになるわ。
ここで僕は何十万文字にわたる教育批判を書いてもいいですが、そんなことをしても無駄でしょう。(世の中には変えられるものと変えられないものがあり、少なくとも僕ごときに教育現場を変えることはできないし、そもそもいい解決案があるわけではない。)
ではこの現状で僕にはいったい何ができるのだろうか?それが今回の本題す。
原因療法と対症療法のすすめ
原因療法、対症療法とは?
例えば因数分解ができないとします。
この因数分解ができないのが症状だとして、
原因は()括弧が分からない、Xが分からない、分配法則が分からない、文字式の計算が分からないなど多岐にわたります。
ここでの対症療法は因数分解を何パターン化に分けて覚えさせることです。(因数分解は暗記の側面が強いですから仕方ないところもありますが)
デメリットは忘れることです、それから因数分解というわけ分からんものの上に二次方程式を乗っける羽目になります。当然乗らないので横に新しく作ることになります。
原因療法は根本から一個一個分からないところを潰すていくことです。
デメリットは時間が非常に掛かることです。それから勉強というものはらせん状で例えられることも多く理解が後からくっついてくることも多々あるので理想論と言えるでしょう。
原因療法と対症療法の2つを混ぜる
ということで、目先のテストの点を取らせつつ、根本を治していくという必要があります。それも週10分です
無理やん
しかしここで諦めたら試合終了です。なんとか苦肉の策をひねり出す必要がありますそれは
今後に悪影響のない本質を損なわない丸暗記
これをすることです。
本人の持っている実体験に基づく概念や認識にくっつける
言い換えればこんなところでしょうか。
引き出しを多く持つ
では具体的に何をするか、というものをnoteに書いていこうと思っています。
この手のものは人によって納得したりしなかったりなので、手を変え品を変え、数を打っていく必要があります。僕の書くものが、その引き出しの一つになればと思います。
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