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数学小話#7

今年は2022年ですね。ある事柄から、丁度良い節目の年ですので、それを紹介しますね。

今から400年前の1622年に「現存している日本で著者名の分かる最も古い数学書」が書かれました。

毛利重能の「割算書」です。

江戸時代当時、キリスト教を排除しようとする動きがあったのは小中学生の歴史の時間に学びましたね。

(明確に言及されてはいませんが、)毛利重能の師であるとされているカルロ・スピラノは、禁教令が出てからも帰らずに日本に潜伏、和算家へ数学を教えていたと言われています。

和算は当時、西洋数学に比べて劣っていたので、新たな数学の観点を取り入れる出来事としては良かったのではないかと個人的には思いますね。

もちろん、潜伏している事がバレてしまい、スピラノは1618年に捕まり、1622年に火あぶりの刑で処罰されました。

それに間に合わせるようにして、割算書を書いたと言われています。その証拠に、西洋についての知識もあり、割算書にはアダムとイブの話が書いてあったこと、急いで仕上げた為に後半にはミスが多くあったことがあげられます。

昔の数学者の師弟関係も追ってみるのも面白いかもしれませんね。もしかしたら皆さんの先生が、物凄い数学者に繋がっているかも!?

今回は現存している日本で著者名の分かる最も古い数学書について話してみました。いかがでしたでしょうか?
もちろん、世界で見たらもっと古いものもありますし、誰が書いたか分かっていない数学書なんかもゴロゴロあるんですけどね。

それでは。

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