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「計算レール」のルール

このパズルは、私が定時制高校の教員をしていた頃、
授業の最初にすっと入り込めない生徒たちに悩んでいました。

おしゃべりが止まない、立ち歩く、プリント類を出さない……

そこで、授業最初の10分を使って、
考えることの楽しさを伝えることができないかなと思い、
パズルを開発することにしました。

【開発の際、心がけたこと】
・誰にでも取り組める(整数の四則演算ができればOK)
・個人のレベルに関係ない
・みんなが同様に熱中できる(いくらか勘も通じる)

数学(算数)だけどそれだけではない、
でも、頭も鍛えて、楽しく次へ次へと入り込める
そのようなパズルに仕上げました。

一言でざっくり言うと
「計算」と「一筆書き」を融合させたパズルです。

生徒も、初めの取り掛かりが非常に簡単なので、
どの生徒もすらすらと取り組み始めます。

やがて、難しさの壁にぶつかることになりますが、
難易度の上昇も緩やかで、一筆書きの特徴が分かってくると、
たいていの場合は飽きることなく、
個人の計算力に応じて、乗り越えてくれます。

10分経って授業に入ろうとすると
「もうちょっとやっていようよー」という声も……(笑)

毎学期末には、全校一斉でこのパズル選手権を行い、
全校で得点を競い合いました。

高1でも高3でも、使うのは足し算引き算ですから、
ハンデはありません。
もちろん、有志で教員の方にも参加していただきました。

そうやって、当時の生徒や教員と一体になって取り組んだパズル、
いよいよ全国公開です!

楽しさは折り紙付き!
定時制高校の生徒が躍起になって取り組んでくれたのですから。

また、このパズルに関する論文は、所属していた自治体で、
論文の形でも発表しています。

それでは、前置きが長くなりましたが、
ルールについて説明します。

「計算レール」のルール

見本1

・計算レールとは、マスに数字を入れていくパズルです。
・数字が一筆書きのように順番に並んでいきます。
・1→9 とあるのは、1から9までの数字が順番に入ることを示しています。
・レール数1 とは、一筆書きの本数が1本であることを示しています。
 レール数2 は一筆書きの本数が2本になります。
・左上の数字は、太線で囲まれたブロックの数字の和(たしたもの)を表します。
・各レール(一筆書きの線)は交差しません。

上の例の解答

A見本1

レール数が2の場合

見本2

いかがでしょうか。
印刷をして、紙媒体でどんどん書きこむことをお勧めします。
できるところから、コツコツと取り組んでもらえればOKです。

それでは、パズルの楽しさをお楽しみ下さい!

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