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志望校の選び方 その2【2024年度入試・公立普通科】

  前回のその1の続きで、公立高校・普通科の志望校の選び方を紹介します。
 公立高校普通科は、広範な学習領域にアクセスできることがメリットの一つです。数学、英語、国語、社会、理科など、幅広い科目を学ぶことで、多角的な知識やスキルを身につけることができます。
 お住まいの地域で通学可能な公立高校普通科は複数あるかと思います。その中での志望校の選び方について紹介します。

志望校選択の重要性

 志望校選びは将来の道を切り拓く重要なステップです。
 適切な志望校を選ぶことは、自分自身の成長や学びの質、そして将来の進路に大きく影響をしてきます。各高校の提供するカリキュラムや教育方針、進学や就職の可能性などをかんがえつつ、慎重に検討する必要があります。また学校の校風、部活動、学校行事など高校生活の充実度にも影響を与えます。
 ぜひ、志望校選びの重要性をしっかりと理解し、将来を見据えた選択をしましょう。

自分の目標設定をしよう

 普通科の志望校選びにおいて重要なことは、
自分の将来の目標を明確にして、それと一致する教育方針を持つ高校を選択することです。
 具体的には、自分の学びたい分野や興味のある領域に対して、高校がどのようなカリキュラムや取り組みを行っているかを確認することです。例えば、科学や数学に強い高校を希望する場合、科学実験や数学の応用に力を入れた教育を実施している高校を、芸術や文化に興味がある場合は、文学や美術、音楽の教育に力を入れている高校を選ぶことが適切です。
 普通科の中でもさまざまな教育方針がありますし、英語に強い学校、数学の指導に定評のある学校などもあります。自分の進路や興味に合致した教育方針を持つ高校を選ぶことで、学びの満足度ややる気が高まります。

選択基準の優先度を決めよう!

 自分の目標が設定できたら、次に選択基準を決めましょう!目標によって、選択基準の優先度は人それぞれです。具体的な例を以下に挙げておきますので参考にしてください。

大学入試の進路実績

高校は、大学進学のための重要なステップの1つととらえている人は、ぜひとも参考にしてください。

部活動の充実度

高校によって、伝統のある部活動、力が入っている部活動、独自の部活動があります。部活によって高校生活を充実させたい人は、これらをチェックしてみましょう。

校風

意外なことかもしれませんが、校風というのは重要な要素です。
具体的には、
 学校生活は勉強中心で、部活動に参加する生徒はあまりいない。
 スマホの持参が禁止されているなど規律が厳しい。
 毎日学習日記をつける。
 自由度が高い。制服がない。
 部活動にかなり熱心である。
 学校行事がたくさんある。
3年間、毎日の生活を送るところになりますから、上記のような校風に注意しておきましょう。例えば、スマホの持参が禁止されていることを
「自由に連絡がとれない」デメリットと感じるか
「その分、学習や部活動に集中できる」メリットととらえるかは人それぞれです。

学習・進路指導のサポート体制

 学習のサポート体制とは具体的には、
・補習や居残り,早朝指導がある。
・自習教室がある。
・大学進路指導が丁寧である。
などが挙げられます。
 注意しておきたいのは、国公立大学への合格者を多く輩出している高校の進路指導が必ずしも充実しているとは限らないことです。一般に、現役と浪人の比率を見て、現役率の高いところは、充実した進路指導をしていると考えられます。

通学時間

 3年間の日常生活において、通学時間の長さも重要です。電車やバスでの通学で、車内でも学習ができる人には問題ありませんが、そうでない人は部活動との両立も考え、許容できる通学時間を設定しておきましょう。

大まかな選択基準を紹介しました。この基準のうち、自分にとってどれが優先度が高いかを考えましょう。個人でとらえ方が全く違うので、友人の意見を参考にするよりも、自分の価値観と照らし合わせましょう。

高校の情報を仕入れよう

 次に高校情報を入手していきましょう。事前に高校選択の基準を明確にしておくと、効率よく情報収集できますね。
その方法としては、

  • 各高校のホームページ

  • オープンキャンパス・説明会

  • 授業体験会

  • 先輩の話

がメインになります。最もよいのは、複数の高校に実際に足を運び、
・通学時間の確認
・先輩たちのようす
・部活動のようす
を確認し、
実際に授業を受けてみたり、説明会を聞いてみることです。

注意したいのは、公立高校の説明会は、回数が少ないことが多く、定員も限られていることです。中学校から説明会の案内があると思いますが、自分の気になる高校についてはホームページを確認し、早めに申し込んでおきましょう

最終的な要素は 通知表+偏差値

 今まで志望校選びの基準や方法をお伝えしてきましたが、最終的に逃れられない現実が「合格できるかどうか」です。
 それには、志望校に受かるための「通知表(内申点)」と成績(模試等の偏差値)が取れているかが重要です。
 志望校に受かるにはどうすればよいかについては、学校の先生や塾の先生などに相談してみましょう。
 ここで相談する上で重要なことを二つお伝えします。

  • できれば、相談は2カ所以上で
    進路指導を長くやっていると、中学校や年度によって進路指導の方針が全く違うことを散見します。かなり合格可能性を低く見積もる場合があったり、高校の情報をあまり持っていない場合などがあります。

  • 相談相手は「信頼できる人」と
    進路相談での回答は、相談する相手の立場や思惑によって異なる場合があります。
    好ましくない例としては、
    ・できるだけ無難に合格してほしい
    ・情報の少ない高校を受けてほしくない
    ・塾の方針として、合格可能性に関わらず○○高校を受けさせるようにしている。

上記のことが無いように進路相談は、信頼できる人に複数回実施するのがベストですね。

 ちなみに私が進路指導で重視しているのは、
・内申点と模試偏差値、普段の学習状況から見た合格可能性
・お子さまの特性や将来の進路
・校風
・万一不合格だった場合のリスク管理 です。

さいごに…

 志望校選択の際には、基準の優先度をつけておくことと高校を知ること、そしていわゆる「成績」が重要になってきます。
 志望校について考えることで、学習に対する「マインド」を上げることもできます。できるだけ早く「志望校選び」を始めましょう。

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