数学花壇

私に課したミッションは「受験勉強だけで終わってしまった数学の声に耳を傾け、受験勉強だけ…

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私に課したミッションは「受験勉強だけで終わってしまった数学の声に耳を傾け、受験勉強だけで終わらせない数学を発信する」。数学の書物から話しかけられ、学びの再発見をする物語をお届けします。

マガジン

  • 数学花壇 〜放物線編〜

    僕と謎の声との出会いから、放物線の定義や性質を旅する物語をまとめています。

  • 心がけたい言葉たち

    出会ったときの気持ちに再び出会うために、つぶやいたことばをまとめています。

最近の記事

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数学花壇 〜放物線編①〜

エピソード1:名を呼ぶ前に点をとらえよ!その日は眠りが浅かったのだろうか。 どこからか僕に話しかけてくる声があるのだ。 「わしの姿・・・勝手に・・・けしからん。」 何か怒っているようだ。 「わしの姿を見て、指をさし勝手に名前を呼ぶ。まったくけしからん。」 なんのことだ。そう思って目を開けてみるものの家の様子はいつもと変わりない。それでも声は聞こえてくる。 「知らぬふりをしておるが、おぬしもその一人だな。」 知らぬも何も見えていない。小さな声で言ってみる。 どなたか

    • 数学花壇 〜放物線編⑩〜

      エピソード10:見るは外、聞くは内!「うむ。ならば」 その設定で名前を確かめてみよ。ですね。 「その前にイメージを共有するかのう。」 うわっ、すごい!外接のときとは違う動きになっている!これは頭の中のイメージでは追いつけない。。。 それじゃあ、定直線をx=-2からx=aに変えて、定円の半径を1から-1-aに変えて確かめてみます。 こんな感じでいいですか?そして、三平方の定理を使わずに示してみよ、ですよね。 「そうじゃのう。」 これでいいですか? 「よき。Para

      • 数学花壇 〜放物線編⑨〜

        エピソード9:イメージだけに頼るな!だが頼れ!すでにこのこと自体が幻術なんじゃないか? 名前を確かめてみなさいってことですね?任せてください。 こんな感じで名前を確かめてみました。 「よき。確かにParabola y²=4xになったのう。確認じゃが定直線の位置はどこでもよかったかのう?」 いいえ、原点と準線の間です。 「原点と準線の間ならどこでもよかったかのう?」 はい、そのはずです。 「では定直線はx=a(-1<a<0)としたら定円の半径はどうなるかのう?」

        • 数学花壇 〜放物線編⑧〜

          エピソード8:コロコロ、ビョーン、ギューParabolaをつくり出す?何を言っているんだ?正方形と長方形の面積の一致がParabolaだとこの爺さんは言ってたじゃないか?!(放物線編③参照) 「正方形と長方形の面積の一致を使うのはなしじゃ。」 えっ?!・・・そうなると何が使える?準線から90°の角をひたすら書くとか?(放物線編⑤参照) 「準線を使うのもなしじゃよ。」 準線も使えない?ん?! すいません、僕の声って漏れているのでしょうか? 「いいや、漏れておらんのう。

        • 固定された記事

        数学花壇 〜放物線編①〜

        マガジン

        • 数学花壇 〜放物線編〜
          10本
        • 心がけたい言葉たち
          2本

        記事

          数学花壇 〜放物線編⑦〜

          エピソード7:見て納得!見なくても納得!は、はい、いい天気です。 って急に天気の話?! 「今日は実にいい天気じゃのう。」 そうですね。いい天気です。 「今日は実にいい天気じゃのう。」 ん?!繰り返した?!天気の話じゃない? そうか、『実に』か! はい、分かりました。実数です! 「うむ。して点Dはx=-1上のどの点でもあり得る証拠はどうかのう?」 そうそう、実数と分かったところで証拠はどうするんだ? 「お手玉2つが役に立つのう。」 お手玉2つですか? 「うむ。

          数学花壇 〜放物線編⑦〜

          数学花壇 〜放物線編⑥〜

          エピソード6:お手玉は2つなら長く続けられる!「ここでいう文字を減らすとはそういうことじゃ。」 ん?!どういうこと?! 「4つ使うのは慣れが必要じゃろう。最初から2つだけにすればよい。」 確かに2つならお手玉しやすい。 つまり使う文字は2つまでってことでしょうか? 「うむ。x座標かy座標のどちらかを設定して、もう片方は、条件から設定した文字を使って表現すればよいかのう。」 なるほど!そういうことですね!どちらを設定すればよいでしょうか? 「それはおぬしが考えること

          数学花壇 〜放物線編⑥〜

          数学花壇 〜放物線編⑤〜

          エピソード5:つくれる線として見よ!えっ、えっ、このくだりは危険だ!ちゃんとparabolaって言ったはずだけど、何がまずかった?! P、Parabolaの基準です(泣) 「けしからーん!」 「と言いたいところじゃが、おぬしがまだparabolaのことを受け入れてないってことかのう。」 parabolaって言うようにしているだけじゃ、受け入れたことにはならない?! 「parabolaの意味は何だったかのう?」 一致する、です。 「何が一致するんだったかのう?」

          数学花壇 〜放物線編⑤〜

          数学花壇 〜放物線編④〜

          エピソード4:ケーキはみなで分けよ!急になんだ?ケーキ?点とケーキに何のつながりが?! 好きですが・・・ 「それはよき。おぬしはいつもケーキを1人で食べるかのう?」 いつも1人でってことはないです。みんなで食べることの方が多いです。 「それはよき。みなで食べるケーキを誰も食べないってことはあるかのう?」 さすがにそんなことはないです。 「それじゃ!目の前にケーキがあるのにずっと分けない。誰も食べない。そんなことはなかろう。」 は、はい。おっしゃってることは分かるん

          数学花壇 〜放物線編④〜

          心がけたい言葉のつぶやき 朝日をどこで見たって、同じ朝日。 それでも一生懸命さを伴った朝日にはいつだって感激できる。 周りが否定的なことを言っている中で 一人であっても明るく生きる。 それは大変。 でも大変だからこそ、やりがいがあるんです。

          心がけたい言葉のつぶやき 朝日をどこで見たって、同じ朝日。 それでも一生懸命さを伴った朝日にはいつだって感激できる。 周りが否定的なことを言っている中で 一人であっても明るく生きる。 それは大変。 でも大変だからこそ、やりがいがあるんです。

          数学花壇 〜放物線編③〜

          エピソード3:名前には意味がある!「曲線上の点Pとx軸との距離を一辺とする正方形の面積と、そのときの点Pとy軸との距離を横の長さとする長方形の面積が一致するんじゃ。」 ん?!どういうこと?! 「こういうことじゃ。」 おおっ!目の前に現れたグラフに見入ってしまう。 なるほど、こういうことなんだ。ん?長方形の縦の長さは変わっていない。 そうか!正方形の面積と長方形の横の長さの割合が常に同じになる点の集まりが放物線なんだ! 「よく気づいたのう。だが放物線ではなく、parab

          数学花壇 〜放物線編③〜

          心がけたい言葉のつぶやき どんなボランティアも素晴らしいボランティア 比べるもではないけれども 最高のボランティアとは いつも笑顔でいること 相手に機嫌を取られないこと 相手に機嫌を取らせないこと

          心がけたい言葉のつぶやき どんなボランティアも素晴らしいボランティア 比べるもではないけれども 最高のボランティアとは いつも笑顔でいること 相手に機嫌を取られないこと 相手に機嫌を取らせないこと

          数学花壇 〜放物線編②〜

          エピソード2:名が先か?式が先か?理由も何もこういう曲線を放物線というって習ったんだよなあ。 でもそんなこと言ったら地雷を踏みそうだし。なんて答えたら・・・。 ここは放物線という言葉から・・・ 物を投げた時に、その物が描く曲線のように見えたからです。 「ほほう。物?投げる?ふーむ。わしの見せた点が作り出した曲線はそう見えたかのう?(放物線編①後半参照)どんな物をどんな風に投げたらそう見えるかのう?」 どんな物?どんな風に?雰囲気で答えただけなんだよなあ。 物はなんであれ、

          数学花壇 〜放物線編②〜

          学びは真似び、混ぜび、舞う美

          こんにちは、数学に花の種を蒔く数学花壇です! 私が受験勉強に種を蒔く理由をここでは紹介します。 目標がわかりやすいと、人は努力しやすいものです。 受験勉強やテスト勉強は、明確な目標と現状を比べて足りないものを補います。 その過程で学ぶことは多くあります。気づくことも多くあります。 しかし、表面上覚えてしまったこともあったのではないでしょうか。 少なくとも私の学びには表面上の学びが多くありました。 時間に限りがあったからかもしれませんし、視野が狭かったからかもしれません。「

          学びは真似び、混ぜび、舞う美