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動点Pなど止めてしまえ

さあ今回からは『関数実践講座』ということで、予告通り出題パターンに分けて演習していきます。
初回の今回は、『図形の文章題』になります。

それでは始めていきましょう。


⒈ 動点Pの攻略法

▷ 動点P問題は例えばこんなもの


動点P問題


画像のような、点Pが長方形の周上を動く問題を見たことがありませんか?

そして、「なんで動くんだよ」と思ったことがありませんか?

安心してください、断言します。

動点P問題は、簡単です。

簡単に解く“攻略法”があります。

今からその攻略法を説明していきますね。


▷ 動点Pを「静止画」で切り取る


タイトルから少しネタバレしていますが、動点P攻略のたった1つの鍵は、動点Pを止めて考えることです。

動いているものを止めることは一見難しそうですが、動点Pに関してはそう難しくありません。


少し話が飛躍しますが、

『fps(フレーム・パー・レート)』という言葉を耳にしたことはありますか?
(シューティングゲームのことではありませんよ笑)

たまに動画サイトで見かけることがありますね。

実は、みなさんが普段見るアニメやユーチューブなどの動画は、静止画を組み合わせてできています。

分かりやすく言えば「パラパラ漫画」のようにです。


fpsというのは、その動画が1秒間あたりに何枚の静止画で構成されているかを表す単位です。一般的にこのfpsが高いほど、作画がいいと言われます。

つまり何が言いたいかというと、動点Pも静止画の連続として考えようということです

「1秒後の動点P、2秒後の動点P、3秒後の動点P、、、x秒後の動点P、、、」

問題に合わせて、必要な「静止画」だけを切り取っていく。

このように考えることで、動点Pと言えどいつも通り静止画で考えることができます。

さて、動点Pの攻略の糸口が掴めたところで、今度は「図形」の、特に面積が絡んだ問題について確認していきましょう。


⒉ 図形問題は“情報戦”

先ほど説明した「動点P」とよく合わせて出題されるのが、「図形の面積」です。
図形問題は基本的に情報整理能力が問われますが、特に面積が絡んだ問題は情報の整理の仕方がとてもシンプルです。

『1次関数』や「方程式」など、図形の面積が絡んだどの単元でも重要になってくるので、しっかりと確認していきましょう。

▷ 必要な情報は何か?


図形の面積問題で行う作業はたった1つです。

それは、「必要な情報を整理すること」です。

具体的には、三角形であれば面積公式は「底辺×高さ÷2」なので、必要な情報は「底辺」と「高さ」になります。

同じようにすると、台形であれば、必要な情報は「上底」「下底」「高さ」になりますね。

言ってしまえばこれらの必要な情報が分かれば面積は求まるので、たった1つの作業のみということになります。

これがxy平面上であっても同じです。

xy平面上の直線によって作られる三角形の面積が求めたかったら、いかにして「底辺」と「高さ」を整理するか、を考えます。

“図形問題は情報戦”

今後図形の面積の問題が出たら、必要な情報は何か、書き出して明確にしましょう。


⒊ 動点Pと図形の面積問題の解法

最後に動点Pと図形の面積問題の解法を融合させます。
テストに頻出の「x秒後の三角形の面積がy」の問題で説明していきます。

画像をご覧ください。

目標はyをxを使って表すことです。

動点Pと図形の面積問題


▷ステップ1 x秒後の図形を書く

これは初めに説明した「静止画で切り取る」作業です。

今回は「x秒後の静止画」が欲しいので、x秒後の図形を書きます。

x秒後の図形


▷ ステップ2 必要な情報を整理

求めたいyは三角形の面積なので、「底辺」と「高さ」を整理します。

必要な情報を整理


▷ 公式に代入

最後は公式に代入して終了です。
とてもシンプルな作業でしたね。

整理した情報を公式に代入



関数実践講座 第1講 図形の文章題

では実際に演習問題を解き、今回説明したステップをインプットしましょう。
「考え方」の欄を設けているので、書きながら丁寧に整理し、解答解説で確認しましょう。

次回は「み・は・じ」の関係式を演習します。
1パターンずつしっかりと定着させていきましょう。

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