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#4「住まい」に対する価値観③ 家賃のストレス

前回は新婚時の住まい探しから、住まいに対する価値観の変化を振り返ってみました。今回は時間を少し進めて、長女が産まれる前後のドタバタと、「保育園」に振り回される私たちを振り返ります。分譲マンションを買う事になる価値観の変化を考えたいと思います。

新婚生活スタート

結婚前、カミさんと私はそれぞれ会社(別の会社)支給の寮に住んでいました。たまたま同じ駅から徒歩圏内にそれぞれ住んでいて、出会いのきっかけだったりします。

出会いの話は置いといて...引越しの際は、引越し業者に2軒寄ってもらいましたが、家が近かったので追加料金もかからず、トラック1 台分の料金でした。

新居はロフトを含めると60㎡以上ある賃貸で、二人で生活するには、充分すぎる広さがありました。引越しの翌日、軽トラをレンタルしてIKEA、ニトリをハシゴした事を思い出しました。

そんなこんなで、家具も揃い少しずつ生活が落ち着いていきました。

この頃は長渕剛の「東京青春朝焼物語」になり切ってました


思うように貯まらないお金

引越してから半年程経った頃、我が家は家計簿を付ける事にしました。夫婦共働きで子供もおらず、頭の中では10万円/月くらい貯金できるんじゃないかと、勝手に考えていました。

独身の頃は、5〜6万/月の貯金(ある程度貯まったらバックパックで消えましたが)をコンスタントにする事ができていました。家賃は増えるけど、飯代は減るし、カミさんの稼ぎと合算すると貯金できる額は増えるだろうと考えていたのです。

ところがどっこい、家計簿をちゃんと付けると独身の頃より貯金額は減っていました。状況を理解できず、自分の頭は思考停止状態。こういう時に人間の小ささが出てしまうのですが、

「カミさんが無駄遣いしてるんじゃ無いか??」

とか、邪推してしまっていました。

本当に器の小さい男ですね


家賃のダメージ

器が小さい男は、どストレートの質問をカミさんにぶつけ、大喧嘩を繰り返す事となります。今考えれば、本当に無意味な争いでした。ゴメンなさい
m(__)m

そこで正確に状況把握するため、家計簿をじっくり分析してみました。すると、衝撃的!?な事実に気付きました。

「独身寮の頃は家賃払ってなかった」

イヤイヤ、それくらい理解してるでしょ!とお思いになると思いますが、その本質を理解できていなかったのです。頭ではわかってるけど、心が拒絶反応を示して理解できていなかったという感じです。

私の入っていた独身寮は前々回に書かせていただきましたが、家賃1万円の支払い、別途補助が2万円支給されていたので、1万円を受けとりながら住む事額はできていました。カミさんも家賃1万円程度の寮に入っていました。

それが引越しによって家賃+共益費が10.5万円になりました。会社からの補助は、自分4万円/月、カミさん1万円/月です。家賃補助を考慮しても、夫婦での家賃負担が6.5万円/月増えていました。更に駐車場代が1.5万円/月発生していたので、実質8万円/月負担が増えていたのです。

冷静に考えれば、引っ越す前に分かる事ですが...
嫌なことは無意識のうちに考えないようにする、都合の良い頭の作りになっているのだと思います。


家賃は大家さんの資産形成

我が家が家賃の支払いで、想像以上に大きなダメージを喰らっている事に気づく事ができました。この時器の小さい男が最初に感じた事は、

「独身寮の奴ら高待遇すぎるだろ!」


ツッコミどころ満載すぎて開いた口が塞がらないですね。お前半年前まで3年間住んでただろ!本当に他責思考というか、自分が情けないです。

少し冷静になって家計簿を見ていると、家賃+駐車場で12万円を毎月支払っているという事は、144万円を年間支払っている事に気付きました。

当時住んでいたアパートの隣が大家さんの家で、その隣が大家さんのお子様世帯の家でした。6世帯入居のアパートと同程度の敷地面積で立派な塀に囲まれた、正に邸宅でした。大家さんは恐らく地主さんでした。

自分達の家賃が大家さんの資産形成スキームに組み込まれ、自分達には何も残らない事に虚しさを覚えました。

もちろん大家さんは、リスクを背負って賃貸経営をされていたのだと思います。しかし当時の私はそんな事を理解出来るほどの思考力を備えていませんでした。


長女が産まれる

ブルジョワに搾取されるプロレタリアモードになって、モチベーションがだだ下がりした私でした。しかし、カミさんの妊娠と長女出産を機に、そんな思考は頭の片隅から消えていました。

家の近くに河川敷があったので、よく長女を連れて遊びに行きました。カミさんも育休中に近くの児童館に毎日の様に通い、たくさんママ友ができたようでした。

男兄弟しかいなかった私にとって、長女は本当に可愛くて仕方ない存在で、親ばか全開の時期でした


保育園入れません

カミさんは育休を1年半取得し、子供が1歳6ヶ月になる4月に復帰を予定していました。ママ友ネットワークをフル活用して当地の保育園事情について情報収集していく中で、保育園に入園出来るのか不安になってきました。

元々、待機児童が少ないから選んだ場所だったので、寝耳に水の状況です。

そこで、カミさんは市役所にも通い、児童福祉課?の担当に色々と教えてもらってきました。担当者は断定的な事は言えないが、長女が入れる保育園は駅から徒歩30分以上となる見込みと教えてくれました。

保育園の申込タイミング、世帯年収との関係、駅近保育園入園の難しさ等は、詳しくご説明されている記事が多数あると思いますので割愛します。

電車通勤を前提としている我々夫婦にとって、駅徒歩30分以上の保育園は、受け入れられませんでした。駅徒歩10分圏内に住んでいる意味がありません。むしろ駅の反対側の保育園になったら、自転車でも15分以上かかりますり

そもそも、待機児童少ないんじゃないの?とツッコミたくなりますが、待機児童数が少ないだけで、待機児童率で見ると実は都内ワースト5に入る地域だったのです!
人口が少ないから待機児童数が少ないだけで、保育園の数も少ないから、待機児童率は高い。

数字のトリックに騙された!?
というか、毎度のことですがもっと考えましょうと当時の自分に言いたいですね。
人間は考える生き物です。


復職できず家賃も吸い取られる

こうなると、家賃を払って当地に住み続ける意味が見出せなくなってきました。環境としては気に入っていたのですが、離れられないほど愛着があるかと言われると、そこまでではありません。

そして、駅徒歩30分以上の保育園に長女を入れてカミさんが復職したとしても、MAX時短勤務となる事は確実でした。ただでさえ家賃にストレスを感じているのに、MAX時短だと相当給料が減る事を知り、「引っ越すべきでは」と考えるようになったのです。

この時から徐々に「持家」を現実に考えるようになっていきます。

少子高齢化と言われて久しいですが、自分の子供達に同じ経験をさせたくないですね。

次回は分譲マンション購入編になります。戸建て中古マンションでは無く、新築分譲マンションを選んだ理由と、価値観の変化を深掘りしたいと思います。

#自己居住用不動産を真剣に考える
#投資用不動産じゃないよ!
#30代サラリーマン
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