靴下3

増え続ける白靴下 しかも片方ばかりなり

お茶を3年前から習っています(茶道は己のM度が試される芸事)。本来ならばお着物でお稽古するのが正式で足さばきの勉強にもなり、午前中のお稽古が済むと速攻午後から職場に出勤するのでお洋服でさせていただいております。

お稽古日には、お稽古カバンの中に7種の神器を入れ、もう1つ用意しておかないといけないものが。

それは白靴下。

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これを忘れるとパンツを履かずにズボンを履いてしまった時の(そんな人はいるのか。。)スッカスカな気分。
お茶室の前でいつもストッッキングの上から白靴下を履くのですが、
その日カバンの中に手を突っ込むと、、、、
ない。。。
瞬時に自分の部屋の洗濯の山の光景が目の前に。
し、し、しまった!洗濯物の中にまだ埋もれていたんだっけ!

障子の向こうから先生の声。
先生「小粒さん、はよ中に入りんせ〜。寒いでしょ〜に」
はい、心が寒い。
小粒「す、す、す、す、すいません、先生。」
先生「なあ〜に?」
足元もじもじ
小粒「く、く、靴下忘れてきました・・」
先生「まあ〜なんちゅうこと!」
小粒「はい、、ごめんなさい。」

そそそそ〜と奥の部屋に引っ込んだ先生。
戻ってきたその手には白靴下。
しかも新品!

先生「これ履きんせー。あげるから」
さすが先生。。ばか弟子の忘れ物にいつ何時も対処すべく新品の白靴下を常備。きっと奥の部屋には大量の懐紙と白靴下の山があるはず。

常に予備
これは大切なこと。
備えあれば憂なし。生命保険のキャッチコピーが茶の湯も通じます。

この一件があってから、カバンの中には2足白靴下を入れるようになりました。

万が一、洗濯して入れるのを忘れた時の1 足
そして、一緒にお稽古している仲間の人が忘れた時用の新品の1足

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この靴下忘れ事件の前は、よく家を出てから「は!洗濯物の山から靴下とるの忘れたー!!」といって100均に駆け込んでいました。

なので、お稽古を習いはじめてから白靴下が増えました。
しかも靴下というものは、白靴下に限らず洗濯するといつの間にか片方だけになることが多い摩訶不思議なもの。

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主人の片方だけの靴下の数々も。


ということで、増え続ける靴下でした、おしまい!
ってここでnoteを終わるとただの日記。
ここまで読んで下さった方でお茶を習っておられない方にも「やっててよかった公文式。読んでまあままよかった小粒note」を目指すべくちょっとご紹介。

靴下に履き替える理由

【道中履いてきた塵や埃がついたものを神聖な茶室に持ち込まない。真っ白で清浄なものに履き替え、足元も心も清めた状態で茶室に入る】

だからなるべくなら綺麗な状態の靴下でお稽古に臨みたいもの。
さすがにこんな毛玉のついた靴下は履き替えても意味ない。。。

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先生「お茶は、自分のお点前が綺麗になることだけじゃないの。亭主が床を整え、茶花を生け、お湯を沸かし、お菓子を用意する、そういうお客様を迎えるための準備があってのお茶です。だからお客の方もそういう亭主の心遣いをきちんと理解した上でお茶室に入る。わかった?。」

わかった、先生!

その日からどんなことがあっても、
「懐紙よーし!濡茶巾よーし!靴下よーし!」

知っていると女があがるが、茶道の世界は知らないと赤っ恥。
知っていて当ったり前田!のクラッカー 
「茶室で白足袋、もしくは綺麗なソックスでね」


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