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茶道と苔を限りなく愛して枡

3日前(現在2019.11.14)からnoteで徒然なるままに文章を書きはじめている小粒山椒。

「山椒は小粒でもピリリと辛い」ということわざがあります。
「山椒の実は小さくても非常に辛い。からだは小さくても、気性や才能が鋭くすぐれていて、侮れないこと」のたとえ。

私は、チビです。そして気性や才能が優れていません。簡単に侮れます。
初投稿(茶道は己のM度が試される芸事)を読まれたらわかりますが、物をしりません。
でも、チビでも、ハゲでも、デブでもいい、たくましく育ってほしいという親心にも似た、そして山椒のようなピリっとした人間でありたいというそこはかとない願望でつけた名前です。
本来の姿は、同じくことわざで例えるのなら「ごまめの歯切しり」の方がぴったりくるような人間。


みなさんは、自分が好きなこと・ものはいくつありますか?
タイトルにも書いてあるように、私は3つあります。

茶道 苔 そして、枡

この3つの共通点とは

息が長い

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茶道
古くは中国、唐の時代。遣唐使や 僧侶が日本に持ち帰ったと言われる「茶の湯」。今からざざっと1000年以上前のこと。その後、時代と共に色々とあって(省略。語ると長い茶の歴史)形をかえ、呼び名をかえ、今からざざっと400年ほど前、茶道の立役者、千利休によって現代の形に確立された茶道。400年前、、戦国時代??1000年前、、平安時代??

そんな息の長い伝統文化が令和時代にまで脈々と受け継いでいることに驚嘆。そして、軽く健康フリークの私にとって「美容と健康に栄養素がまるごと食べられる抹茶」に軽い気持ちと怖いもの見たさではじめた茶道。茶道の魅力もさることながら、茶道の師匠のおっしょさんの「しごき」に私のM度が開花。目下、怒られたいがために茶道街道まっしぐら。


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海から陸に最初に発生した生物のが苔。オントシ3億年。
もはや、苔にいたっては、その時代は、何時代?と社会の授業にすりこまれた言葉すら出てこない歴史的というか天文学的数字。
畏敬の念を感じずにはいられません。

なぜ苔好きになったのか。。

若い頃、家でも学校でも「夢にむかって上を向いて歩こう」的言葉で常に前に意識を向けていたように思えます。

そして、若いころの「きれい」は、
ごみが落ちてないこと
清潔感があること
新しい こと 流行りもの トレンドなこと

ではなかったでしょうか。
私はそちらに意識を向けていました。
新しきことは良きことかな
「きれい」なことであり、美しいと思っていました。

身近なこと 足元のこと 昔のこと 伝統的なことなど深く考えることもしませんでした。


茶道を始めるまでは「真っ白い」ことが私の中では美の基準でした。
きれいなこと美しいことを突き詰めるとそれは「白」だと。

ですから、お掃除も「白く正しく美しく」をモットー。お庭を掃除するときでも枯葉もゴミもちり一つ残さず徹底除菌!とまでいきませんが、それでもそれに限りなく近い状態でキュキュット苔除去。

しかしさすが、3億年前から存在している苔。「ポっと出ー」の人間なんて太刀打ちできるはずもなく。苔はあらゆるところにひっそりと、しかし確実に顔を出します。
「 なんでこんなところにまた!この前の掃除で取ったのに。ったく油断も隙もありゃしない」とぶつぶつ言いながら根こそぎとってもとってもとっても・・

コンクリートの割れ目からこんにちは!

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日陰の敷石や煉瓦の間にも隙あらばしっかりと張り付く苔。
これが手でとろうとすると爪が割れる・・・(爪が割れるのは、鉄分不足)

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隙あらば・・・

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隙あらば・・・

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定年退職後のおっちゃんのように、雨が降った翌日の濡れ落ち葉の落ちない!

ほうきではいてもはいても・・

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「残念ですが、もはや手のほどこしようがありません。」状態。
高さも場所も選ばない苔。ざんばら髪のような雑草がもれなく友達として付いてくる。持ちつ持たれず共存の世界。

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ほとほと、庭掃除の苔との戦いに疲れていたちょうどその頃に茶道を習い始めました。
茶道は、よくも悪くも「上を向く」所作よりも「下を向く」所作が多い習い事。

自分の足元
自分の指先
畳に座る位置
扇子を置く位置
頭を下げる位置

意識して自分の足元に目を向ける機会が多くなりました。
そうすると、気づいたことがあります。

今まで見えていなかった世界が見えてくることを。

先生の茶室に行くまでのお庭は、しっとりとした和のお庭。つくばいがあり、石畳があり、池にはゆっくり錦鯉が泳いでいます。そのつくばいにも、石畳にも所々に苔が生えています。
その苔が非常に美しい。
そしてお庭の全ての自然の一体感がとても美しい。

今までゴミ(!!)としてしか見えてなかった苔。
その苔が美しく、意外に可愛らしい。
戦いをやめて愛でる心が芽生えた瞬間でした。

改めて自分の足元の自然や苔を見つめてみると・・・

枯葉を「定年退職後の濡れ落ち葉」って揶揄していましたが、
一葉の落ち葉でもなんだか・・・いい感じの写真が撮れます。

苔庭6

苔庭9

ポトンと落ちた椿の花も・・・いい感じ!
noteのトップ画像に使ってます。

苔庭10

コンクリートのどこの隙間から出てきたの??という苔も
ちょっとお皿に盛ってみました。落ちた銀杏の一葉も盛ったりなんかして。

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下手に小細工なんかせずにそっと盛っただけなのに、なんかいい。
調子にのって竹のおしぼり皿にも盛ってみました。

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ハランなんかもつけたりして

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「お茶とおしぼりお持ちしました」のところと「お茶と苔庭お持ちしました!」。
おもしろい企画。

枡にも盛ってみました。

干支亥枡4

日本酒と頼んだはずが・・・苔枡??

あらら、自己紹介がすでに自分の自己紹介じゃなく作品紹介になっている。
それほどの苔愛。

茶道と苔と、そして最後に枡。

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タイトルの『茶道と苔を限りなく愛して枡』
”愛して枡”という意味不明の掛け言葉に登場した枡についてではご紹介したいと思います

が・・・

たぶんこれを読まれている方はすでに読み飽きているはず。

しかも、枡愛を語るには、この自己紹介ページでは書ききれないのでページを改めて作りたいと思います。その後一週間後に作りました。こちらから

ということで、今回はこの辺で
このnoteも息の長いものでありますように・・・

自己紹介らしからぬ自己紹介ページでした。ごめんなさいね。

最後利休さん


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「noteの世界も一期一会」





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