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入社して約2ヶ月。
サラリーマンを再開して「通勤」というものが日常になった。

テレワークしてもいいよ、と言われているので
「通勤」の回数は減るかも知れない。


「通勤」していて、気がついたことがある。

『あ、あの人だ。』

って、すれ違いざまに顔を覚えてしまった人だ。


そんな人って、
あなたにも、なんとなくおられないだろうか。

通勤は、これくらいの時間に会社に着きたい
から逆算したターゲットの電車があって
それの発車時刻に合わせて
家を出るでしょ。

当然、道を歩く時刻も
だいたい決まってくる。

『向こう』のタイミングと
『こちら』のタイミングが合う人がいて

『名も知らぬ顔見知り』の
できあがりだ。

名も知らない顔見知りの距離感は
面白くもあり、微妙でもある。
と、感じるのは私だけだろうか。

知っている、けど
何も知らない。

これが、
例えば山登りとかしていると
必ずすれ違う人と「あいさつ」を交わしたりするから
通勤路に「山」があったら
知り合いになるのかな?

なんて、妙なシチュエーションを持ち出して
一人で朝からニヤニヤしていたことがある。

都心では、すれ違う人と挨拶をするってことは
ほぼ皆無。

また、例えば
犬の散歩なんてしていて
散歩道が重なっている飼い主さん同士が
仲良くなるケースはあるっぽいから

「会話する合理的理由」

があると、
ここで話しかけてもおかしくないよ、的な感じで
知り合い認定ができていくことになる。

そういえば、出会い系アプリで
リアルですれ違うと通知が来るって機能があったよね。

否、そこまでは求めていないのだ。

顔覚えちゃったんだけど、
なんか知り合い感がちょこっとだけ芽生えてるんだけど
とは言え、これ以上は特に何もないんだけどね。

って、状況が妙に面白いなぁって
思っただけなので。

もうちょっと、深掘れば
きっと、他にもすれ違っている人はいて

向こうはこちらが印象的で
顔覚えちゃったんだけど
こっちは無関心で認知できてない。

って人もいるんだと思う。

話は変わるけど、
外人は目が合うと微笑んでくれたりする。

おそらく、民族的に
多民族、多言語環境では
出会った瞬間に「敵ではないよ」と伝えるカルチャーが
「アイコンタクト」と「笑顔」
じゃなかったのかなぁと推察する。

同一民族間では、「争わない」が前提だから
目を合わせて確認しなくても大丈夫なわけだ。

おそらく、日本人同士で
すれ違いざまに目があって、
毎回微笑まれたら・・・・

「え?何、気があるの?!」

って誤解されるんだろうなぁって
考がえて
一人で朝からニヤニヤしていたことがある。

あんまりニヤニヤして
ヤバい人認定されたくないが・・
もし、あなたがすれ違う人の中に
ニヤニヤしている人がいたら
くだらん妄想中なのね、と
生暖かい目で見ていてほしい。

実は、行きの通勤ではなくて
帰ってくるときの通勤によく見る御仁がいるのだ。

不思議でしょ。
帰ってくる時間なんてバラバラなのに
よく見る男性が居る。

なぜか、薬局の前にあるベンチに座って
ずっと携帯で喋っている。

よーく聞くと(聞くなって)
ロシア語っぽい。
ちょび髭の親父で
丸い黒メガネをかけている様相から

私は密かに
「マリオ」
と、呼んでいる。

あ、マリオ居た。

薬局が、交差点にあるものだから
信号を待つ間に
マリオの話し声が聞こえてしまうのだ。
って、もちろんロシア語なんて
何言ってるかさっぱり分からないのだけど。

1週間に2回以上必ず出没に出くわすので
「ハイ、マリオ。元気?」
って挨拶したい気分になるが

十分に変な人認定される可能性が高いので
未だ、そしらぬふりをして
信号が青になったら去るだけだ。

もし、勇気を出して
名もなき顔見知りに声をかけたら・・・

何か変わるだろうか・・・。
人生が今とは少し、違う方向に行ったりするのだろうか。


なんて、妄想をしながら
今日も珈琲を飲んでいたりする。



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