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勝利での恩返し ブラウブリッツ秋田 スタイルと弱点 試合前分析

 リーグ戦無敗、首位独走中の秋田。最強軍団ブラウブリッツ秋田のスタイル、そして弱点について、分析していきたいと思います。なおこのレポートでのピッチの呼び名については、この方の図を使用させていただきます。


攻撃時の形

まずは攻撃時から。皆さんご存じの通り秋田はボールポゼッションにこだわらない、縦に早くといったスタイルです。ショートカウンターの回数、ロングボールの使用数はリーグ1位、反対にポゼッション率はワースト1位というように、データでみるとわかりやすいと思います。(参照:football LAB)

 では自軍からパスをつないでいっての攻撃はどうなのか。僕はここが弱点の1つだと思います。

攻撃時の弱点

 これがわかりやすいのが第20節、Y.S.C.C.横浜戦。この試合、横浜は532の形で守備をしていました。さらに前からプレスに行ってはめるのではなく、引いて守っていました。これにより秋田はロングボールに頼ることができず、自軍からパスをつないでいくことを強いられてしまいました。

 5バックを崩すには、5のサイドで2対1の状況を作り、ボールとマークを同一視野に捉えにくいマイナスのクロスが有効になります。ですが秋田の幅を取る選手は

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 (青:秋田 白:横浜)

 このように、ファジーゾーン(図に円で表したエリア)を取ることができていませんでした。この試合では横浜の中盤の人数が少なかったため、相手のウィングバックを釣り出し、その裏を使えていました。

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 ですが沼津が541で守備をした場合は選手がファジーゾーンにいないため、ハーフの選手が出ていき対応できるためウィングバックを釣り出せません。

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 なのでウィングバック裏のスペースができず、5バックに対して有効なマイナスのクロスを使った攻撃ができません。

 このように秋田は、自軍からボールをつないでの攻撃、特に5バックに対しての崩しがあまり得意ではありません。なので、沼津は守備時5バックを使用し、あえてボール保持にこだわらず、簡単にボールを蹴り出すなどして、わざと相手にボールを握らせる展開にするのもいいと思います。またこうすることにより守備陣形を整えることもでき、カウンターを受けるリスクも減らすこともできます。

守備時の形

 ここからは守備時の形について分析していきます。秋田は守備時442の形で守備をし、前からのプレスの形は大きく分け2トップ2枚が出ていく場合と、中盤、またはサイドハーフの選手が前線に出ていく場合の2パターンありました。

 まずは前者、2トップ二枚が出ていく場合はこのような形でした。

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タイプ1 対応策

そしてこの形への対応策がこちら。

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 次に、中盤、またはサイドハーフの選手が出ていき3枚でプレスをかけるパターン。この図ではサイドハーフが出ていくパターンを例に分析していきます。

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パターン2 対応策①

 こちらの対応策もパターン1と同様に、センターバック、キーパーのパス技術が大切になります。

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 そしてもう1つの対応策がこちら。

パターン2 対応策② 

 こちらはレイオフと呼ばれる形を使用した対応策です。

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 パターン1、2 共通の対応策

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 またこのパターンを使う場合は、バイタルセンター、バイタルハーフに選手を配置し、競り合った後のボール回収率を高める必要があります。

 基本的な攻撃の形としては、ファジーゾーン、バイタルハーフ、バイタルセンターを使った、今まで通りの攻撃をすることが大切になると思います。またこの時、普光院選手、秋山選手などが下りてすぎず、スキップロードを防がないことが重要になります。その他のアスルクラロ沼津の攻撃法や問題点については、過去のnoteのレポートや僕のツイートをさかのぼってみていただけると嬉しいです。

最後に

 ここまで読んでくださりありがとうございました。ここ最近、レポートを休んでしまい申し訳ありませんでした。質問やご意見はお気軽に質問箱、Twitterのリプ欄にお書きください。もしいいなと思っていただけたらいいねやRTよろしくお願いします!

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