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正方形の地図の中で生きていた話

休職中に婚姻届を提出した。
本当は、体調が元に戻ってから入籍したかったのだけれど。
こんな状況でも入籍を決めてくれたパートナーに感謝しかない。

休んでいても会社員なので、入籍後に会社へ書類を提出しなければならない。
ずーっと後回しにして2週間近く経っていたので、さすがに書くかと机に向かった。

最後に残った身上書。
その裏にある自宅までの地図をどうしようと毎回悩む。
身上書裏の地図を書くのが得意ではなく、私にとって一番面倒な作業なのである。
パートナーにシャープペンで薄ーく書いた手書きの地図を見せながら、愚痴をちょろっと言う。
「印刷して貼れば?」とすぐに返ってきた。
結論が早いな。
もう少し付き合ってよ・・・。

余談だが、なぜ今までにコピーしたのを貼ってこなかったのか。
コピーするのも面倒だと思っていたからである・・・。
(よく分からないところで本当に面倒くさがり)

印刷して自宅周辺の地図を切り抜き、貼り付けたところで気がついた。
「あれ?私の今の生活って、この地図の範囲と同じじゃん・・・。狭すぎん!?」
1人で驚愕する私。
最近は外に出るようになったな~なんて思っていたのに、実際は身上書の正方形の地図に収まる程度だったのか!!

なんて思ったけれど、いいのである。
ゆっくり徐々に広げれば。
外出できるようになっただけで良いじゃない!
でも最近はさすがに暑すぎるので自宅に籠もっている…。


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