睡眠薬日記11

アルバイトが決まってからと言うもの、新しい職場に慣れる事が出来るのか、不安な思いをかき消すように薬を飲んでいる。

まずは食事の2時間後を待つ。

TERRAGROUPのケースを開き、四種類の薬を一錠ずつ手に押し出す。

もう私はそれぞれの錠剤の色や大きさを覚えてしまった。

それからやおら錠剤を飲み込み、続けて水を飲んだ。

薬が効くまでのこの時間がとても嬉しい。誕生日を待つ子供の気分だ。

最近はDUNEという小説を読んでいる。

私は小説が好きだ。産みの苦しみが最も詰まっていて、そして1人の手によってしか紡がれない物語だからだ。小説は心を摩耗して作り上げられる。

コムドットの何某が書いた本よりもよっぽど苦しみの詰まった、そして世界が詰まった物語達が待っている。

それは現実などという退屈かつ暴雑な混沌から抜け出して、活字の海の奥底の私の求めている世界を与えてくれるのだ。

きっと誰も彼も小説を読む喜びを求めているだろう。

きっとそうだ。

そういえば昨日、私なりの小説を書いてみた。

気になる方はひとつ前の投稿を見て欲しい。

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