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狂い歌

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詩のようなものです。
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#キャバクラ

キャバクラの詩:狂い歌

キャバクラの詩:狂い歌

人生暇潰しかと
嘯いてみたけれど
それは虚勢

あな悔し
あな憎し

落ちる楓の葉
この心を喩えたとて
池の水面を彷徨い
そして沈む事を許されじ

あな悔しこの心
あな憎しこの心

未練無しと偽って
平然と喰らう
冬苺
それは惰性

薄紅暈し
せがむ人肌に
世の全てを引き換える
享楽
ただ虚し

然りとて
人の業

それも人生だと
自ら慰めて
ただ求めし恋慕の情

あな悔しこの体
あな憎しこの体

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