パニック障害と診断されました

MAT‗Filmsです。

先日からTwitterにて、休職中という旨のつぶやきを度々させていただいておりました。
タイトルの通り、パニック障害と診断されたのを受けて、今年3月14日から会社を休んでいます。
5月16日に職場復帰となる為、休職期間はもう残り少ないのですが
そもそもそんなに病状は酷くなかったので、万全の状態で復帰できるとは思っています。

正直、精神疾患にかかったことを公表するのはいくら無名の人間と言えど
多少抵抗はありますが、バンドマン時代に適応障害にかかっており
バンドを辞めるときに公表しているので、今更隠す必要もないかなと思い
このnoteにて公表することに決めました。

経緯

※結構長くなります…。あらかじめご了承ください。

昨年2021年7月から部署異動がありました。
それまでの業務はどちらかというとインサイドセールスが中心で
電話、メール等を使っての営業をメインに行っており、あまり会社の外に出ることはありませんでした。
この部署異動で、外回りの営業がメインの部署に配属されることとなります。

まず私に与えられた仕事は…
とにかく飛び込み営業!テレアポ!自分の足で案件を探す!
といったような、まあ如何にも誰もやりたくなさそうな仕事でした。
(内勤営業中心、問い合わせ対応メインのお仕事です!って求人を見て入社したんだけどなあ…笑)

前の部署で成績が伸び悩み、転職も視野に入れていた矢先の部署異動でした。
「これで結果出なかったら映像制作会社に転職するか…」と、
とりあえず全力で目の前の仕事にとりかかることにしました。

昨年は暑かったですね。本当に暑かったですね。
多分その中で1日平均10社くらいに飛び込み営業をかけていました。
週換算で50社、月換算で200社くらい。
きつかったですが、私は飛び込み営業より辛いことなんか人生で数えきれないほどありましたので
割と淡々とやって、仕事も取って来れていました。
「やっぱり俺ってメンタル最強だわ。これだけで上司からはなんか褒められるしマジ余裕だわ。」
とか調子に乗るくらいの感じで、特に何事もなくやってきたつもりでした。

ですが、部署異動をしたその月にある出来事が起きます。
次の日の仕事に備え、いつものように12時前くらいに床に就きました。
布団に入った直後から、何故か自分の呼吸が気になり始めました。
特に異常も何もありませんが、何故か自分の呼吸が気になるのです。
次の瞬間、
「息ができなくて死ぬかもしれない」
強い不安感が頭を支配して、寝るどころではなくなってしまいました。
でもちゃんと息はできています。そのことはその時の私もわかっていました。
なのに、死ぬかもしれないという強い不安が頭から離れないのです。

そうしているうちに気づいたら朝になっていました。
あれはなんだったのか…。気になった私は一応Twitterにその時の体験をつぶやいてみましたが、当然リプライは来ず…。
検索やら何やらしてみた記憶もありますが、自分が納得できる材料がなかったのか
特に病院などの受診はせず、気づいた時にはそんなことがあったことも忘れて生活していました。

そして今年の3月、またもや就寝前に妙なことがありました。
その時も私が床に就いて寝ようとしていた時に、自分の身体が自分のものではない感じ(離人感)に襲われました。
今まで体験したことの無い感覚に戸惑いながらも、またもや気づいたら朝になっていましたw

その時もまた色々と気になってスマホで調べました。
離人症という病気があるみたいですが、どうやら私は離人感以外当てはまる項目が無かったので
以前と同じように、気づいたらそんなことがあったことも忘れて生活していました。

そんなことがあった約2週間後の3月13日のことです。
仕事を終えて、食事や風呂などを済ませて、日課であるAPEXをプレイし
理不尽な漁夫にイライラしながらも、就寝時間を迎えます。
「なんか体調悪いな…熱出るかも」
自分の体調に違和感を感じながらも就寝。次の日の朝を迎えます。

朝起きてからも体調が悪く、風邪のひき始めのような状態ではありましたが
なんか体がフワフワするなーと違和感を持っていました。た
ただ、しんどくて何もできないような状態ではなかった為、そのまま出社しました。

朝から外回りの予定があった為、社内での事務作業を早々に済ませて
地下鉄で30分くらい揺られて、目的地へ。
その後用を済ませて、地下鉄に戻り、数駅乗った別の目的地へ向かうために地下鉄に乗りました。
椅子に腰かけた数分後、異変が起きます。
「なんかわからんけど、このままだと死ぬか倒れるかも」と、
強い不安感に襲われました。
2021年にあった不安感と同じようなものでした。
そこからの記憶は曖昧ですが、確か目眩がしていて呼吸も荒くなっていたかと思います。
私の視界の隅で、私を心配するかのようにこちらを見ていた人が居たのを覚えています。

地下鉄には一駅しか乗れず、降りた駅のホームで座って休憩していました。
「さっきのはなんだったんだ…」
パニックになりながらも、少し落ち着いたのでもう一度地下鉄に乗車。
そうすると、また同じような不安感が私を襲いました。
しかも先ほどよりもはるかに強く、「これ以上意識を保っていられない!」と思っていました。

また一駅しか乗れず、降りた先のホームから改札方面へ歩きました。
もうこれ以上地下鉄に乗れる気がしない。というか何かがんとか脳梗塞だとかそういう重い病気かもしれないと思い
♯7119に電話相談することにしました。

♯7119とは

「家族の様子がなんとなくおかしいけど、救急車呼んだ方が良いのかな...」
「具合が悪いけど病院に行った方がいいのかな...」
こんなとき、あなたはどうしますか?
急なケガや病気をしたとき、救急車を呼んだが方がいいか、今すぐに病院に行った方がいいかなど、判断に迷うことがあると思います。
そんなとき、専門家からアドバイスを受けることができる電話相談窓口が救急安心センター事業(♯7119)です。

総務省消防庁 救急安心センター事業(♯7119)ってナニ?

電話で相談をしている途中に急に冷静になり、とあることを思い出しました。
私にはパニック障害持ちの知り合いがおり、この時の症状に聞き覚えがありました。
「これは身体の病気ではなく心の病気なのでは?」と思いました。
窓口の方にも、精神科への受診を勧められたため、「そういうことだよな」と合点が行きました。

とりあえず上司には体調が悪くなった旨を伝え、早退することとしました。
発作が起きた時がちょうど12時前後だった為、午前と午後の切り替えの病院がほとんどだったので
一度家に帰ることにしました。
家に帰るにも電車に乗らないといけないので絶望しましたが、イヤホンをつけて激しい音楽を爆音で流してずっと立って天井を見るような感じで
なんとか電車を乗り継ぎ、家に帰ることができました。
人生で一番長かった40分間でした。

家に帰ってから、地下鉄内で起きたような症状は出ませんでしたが
「このまま頭が狂ってしまうのではないか」という感覚に襲われました。
しかもこれが2時間くらい続きます。
本当におかしくなりそうで早く病院に行って薬でももらって楽になりたいという気持ちでいっぱいでした。

おかしくなりそうになるのを必死に抑えて、ある程度落ち着いたところで受診可能な時間帯が近づいてきたため
病院へ足を運びました。

寝る前に強い不安感があったこと、電車でパニック発作が起きてしまったことを先生にお話ししたところ
「パニック障害ということでほぼ間違いないと思います。休職が必要になるかと思いますが如何ですか?」と聞かれました。
休職をすることで当然ながら給料が出ないので(傷病手当が出ますが)、一瞬悩みましたが
早いうちに治療をしておくのが最善と考え、休職することを選択しました。

以上のような経緯があり、今まで休職をしていました。

何故このような記事を書いたのか?

精神疾患にかかったことを公表することは、見方によっては同情を誘うように見えたり、自分を悲劇のヒロインにしているように見えたりします。
また、精神疾患に理解が無い方が一定数居る事実もあります。

これは仕方がないことです。
精神疾患なんてどこかが腫れたりできものができるものではないので、例えばパニック障害について調べた上で
病院に行って先生に症状を伝えれば、嘘でも診断書はもらえます。

私自身、精神疾患とは縁がない人間だと思っていました。
辛いことや理不尽なことを耐えて、尚且つ口に出さないことだけは人一倍できる根性がある人間だと思っていたからです。
ただ、そんな私は過去2回精神疾患を患っています。

精神疾患は誰もがなりうる病気です。

私が伝えたいことは、パニック障害や適応障害、うつ病など
誰もがなりうる病気です。
私のように自分で「メンタルは散々鍛えられたから大丈夫」とか「根性あるし大丈夫」などと思っていても
パニック障害や適応障害にかかってしまうのです。

断言しますが、メンタルが鍛えられることは絶対にありえません。
各々のキャパシティーに多少の違いがあったりだとか、物事の受け止め方で個人差が出ることはあるかと思いますが
例えばメンタルレベルが1から100に成長するなんてことはありえません。

ですので、精神疾患は誰でもなりうる病気です。
その時は本当に突然来ます。
ここまで長い文章、そして拙い文章を読んでくれたあなたには
改めて自分の労わり方を考えるきっかけを作ってほしいと思います。
そういう気持ちで今回記事を書いています。
私の為でなく、あなたの為です。

適応障害もパニック障害も本当に辛いです。
心の病気は本当に辛いです。
だからこそ、これをきっかけにパニック障害でもいいですし
うつ病、適応障害でもなんでもいいので、精神疾患について調べてみてください。
そして知識をつけた上で、自分にできることは何か考えてみてください。

マルトリートメントについて知ってほしい

先日、このような記事を書きました。

マルトリートメントに該当する子育てを受けた人は、成人後に何らかの精神疾患に繋がってしまう可能性があります。
これは既に研究でわかっていることです。

親のその時の身勝手な行動が、子供の将来に大きな影響を及ぼすかもしれません。

私は昔から子供が大好きで、児童虐待のニュースを見ると心が苦しくなります。
理由が何であろうと立場や力の弱いものを虐げる人間は、弱くて、汚くて、賢くない人間です。そういう人が行うことです。
子供の人生を背負っている立場の人間が、無責任に自分の子供に重荷を課すなど、愚かな行為以外になんと表現すればいいのでしょうか。

先に伝えておきますが、私は自分の両親には感謝しています。
帰省しても仲良く話しますし、何ら怒りや憎しみの感情はもっていません。

ですが、幼少期の家庭環境は良いものではありませんでした。
怒鳴り声、体罰は当たり前にありました。
やりたいことがあるというと、「お前は○○だから無理だろ」と否定されたり、人前で失敗を笑われたりネタにされたりすることも沢山ありました。

次第に私は、人が怒ったりするのを目にするのが嫌になりました。
自分を否定されるのが嫌になりました。
自分は真面目にやってるのにネタにされたり、失敗して笑われる事を恐れるようになりました。

でも私は自分自身の夢を通じて、これらを徐々に克服することができつつあります。
今までやってきた音楽であったり、映像制作であったり、心の底からやりたいことや夢を通じて成長できた実感があります。

今では人前で「あんなことやりたい」、「ああなりたい」とか言ってみたりとか、まあなんとも偉そうに長々とnoteを書いたりとか
もうすぐ29歳ですが、長い年月をかけて少しずついろんな事ができるようになりました。

同じような境遇の方がいたら、一緒に頑張りたい

冒頭に書いた通り、精神疾患であることを公表することにあんまりメリットはありません。
自分を悲劇の主人公にするつもりは毛頭ありませんので、同情の言葉もご心配の言葉もいりません。
そうなんだくらいで思っといてください。

ただ私は同じように精神疾患になってしまったりとか、精神疾患だけでなくとも
いろんな理由があって、中々人生が上手くいかずに前を向けない方々に届いてほしいなと思っています。

私は「パニック障害になったけどそこから復活して大成功しました!」みたいなそこまで立派な人間ではありません。

でも例えば、友達とかクラスメイトが必死にマラソン走ってたら、自分も頑張ろうって思うときありますよね。
私はそういう存在になりたいなと昔から思っています。
「あいつでも頑張ってやってんだから自分も頑張ろう」みたいなw
少なくてもいいから、誰かにそう思われるように頑張りたいと思っています。

さいごに

来週の月曜日から復職です。
2カ月のぐーたら生活が幕を閉じるのは本当に寂しい!!!
でも、十分休んだのでゆっくりですがまたいろんなことを頑張っていきたいなと思います。

なんか書いてる途中にすごく感情が入ってしまってもう5300字くらい書いてしまっていてすごく疲れたのでこんな感じで終わらせていただきますw

もうちょっと誤字脱字とかチェックするのも面倒なので、変な文章とかあったらすまん。

そんな感じで。
次回何書くかは特に決めていません。

ではまた来週。

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