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(スタートアップ向け)M&AとIPOは共存しうる話【M&AGAZINE】

今回は、スタートアップの起業家が気になる「M&Aを目指すか、IPOを目指すか」議論について少し書いていきます!

実は、

M&AとIPOは共存しるうのです。

それでは、本編へ。

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1、IPOとM&Aは何ぞや

まず、復習になりますがIPOとM&Aとは何かを簡単に書いていきましょう。

詳しく思い出したい方は、以下の記事を読んでみてください。

IPO:株式公開をして資金調達をすること。
M&A:事業もしくは株式を他社に譲渡して経営権を分けること。

よく、スタートアップでは、EXITのゴールはどちらにしますかという議論になることもありますが、上の簡易な定義を見てもらうとわかる通り、IPOとM&Aはそもそもベクトルが違うゴールなのです。

確かに、投資家目線では、株式にバリュエーションするという意味合いで考えらるかもしれませんが、企業にとっては、どちらも目指すべきゴールです。


2、ヤフー株式会社によるdely株式会社への資本参画(M&A)を具体例に

それでは、具体例を挙げて説明していきましょう。

2018年7月にヤフー株式会社が、クラシルを運営するdely株式会社への資本参画を発表しました。まだまだ最近のことなので印象に残っている方も多いかと思います。

この時のWEB記事やSNSなどでも、dely堀江社長はIPO目指すと言っていたのに、ヤフーの傘下になるの??って話題がありましたよね。

実は、この株式譲渡においては、堀江社長の株式はほぼ手放していないらしいです。

どういうことかというと、

既存株主の株式を新規株主としてのヤフー株式会社に譲渡した。

ということです。

???の方もいると思いますので、もっと簡単に言うと、

ヤフー株式会社という大資本のある会社にM&Aされて傘下に入ることで、資金調達や事業拡大においてのサポートを受けながらIPOを子会社として目指す。

という選択肢を選んだということです。

元々dely株式会社の、クラシルというサービスは非常にコンテンツの質も高く素晴らしいサービスでしたが、資金調達をたくさんしても資金が足りないくらいと言われる「食」の領域で戦っていました。

その結果、沢山の競合もいましたし、なかなか頭一歩出ることは難しかったんでしょう。

だからこそ、資本力に強みがありかつ「食」の領域に興味のあるヤフー株式会社と組むという選択肢が生まれてきたのでしょう。

この場合においては、dely株式会社は、ヤフー株式会社のグループ会社になります。が、もちろんグループ会社、子会社でもIPOをすることは出来るので、堀江社長の株式は残しつつ、かつ企業自体は堅実にサポートを受けて成長を目指していこうとしているのです。


まとめ

このように、M&Aにおいても、全株式を買収する場合と、一定の割合でグループ化する方法などやり方はたくさんあります。

だからこそ、スタートアップにおいては、自分の会社はIPOしかできないとかM&Aしたら手放れしてしまうとか思うかもしれませんが、自分に合ったディールのやり方、資本の集め方を研究するといいと思います。

引き続き事例紹介も少しづつ増やしていければと思いますので、継続して勉強していきましょう。


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