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2023年11月│3000円ワインまとめ
ゆるっとダイエットに励んでいます。
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食べること、飲むことが生きがいのわたくしますたや。わりとありのままの自分を愛しがちなので体重の増減はさして気にして来なかったんですが、コロナ禍で一気に増量したことにぶったまげ、生まれて初めての「ダイエット」に取り組んだのが、3年前。
で、やると決めたら本気でやる、というか、やりすぎちゃうのがわたしの悪い癖。糖質制限で急激に10キロ落としたのはいいものの、真面目にやりすぎて体調を崩し、そこから復調するのに1年かかりました。人間としての設計ミス。
・・・という経験があったので、しばらく体重のことは体重の自由に任せてたんですが、今年の10月、見事最高得点をマーク👏おめでとう🌸・・・じゃなくて、さすがにちょっとな…と思いまして、再度「健康」を見直すことにしました。出勤時の足取りが重いのは、労働のせいじゃなかった(体重)
今回は糖質制限はせず、ご飯もパンもまくまく食べてます。ワインも飲むし、お菓子も食べる。その代わり、ほぼ毎日3キロ走って、あすけん先生の言いつけをほどほどに守ってます。
で、ほどほどに落ちてきました。おお、あすけん先生すごい。いやはや、なにごともほどほどが良いんですね。これぞ持続可能な未来、ますたや的SDGs。たぶん人間って、ほどほどで動くように設計されてる。
というわけで、ほどほどに頑張った11月の #3000ワイン 報告です。今月はなんと、ドドンと8本!・・・いや全然ほどほどじゃねぇじゃねえか!(設計ミス)
次からは、テンション高めに抜栓すること間違いなし。
■ アジェンダ・アグリコラ・アルモーザ/シクリス 2010[¥3800]
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「今夜はイタリアのネロ・ダーヴォラを飲もう」と夫氏に言われたときのアタシの反応は『へえ?』でした。
イタリアだから陽気で軽やかなんだろうとか、2010だからちょっと熟成が進んでるのかも、とか。そのくらいしか感想がなかったんですよ。だってネロ・ダーヴォラが飲みたい!って思ったこと、1回もなかったんだもの、これまでの人生で……
で、飲んでびっくりしました。むちゃくちゃ美味いやんか………!!!!
凝縮感のある果実味と、バランスの取れた爽やかな酸味。熟成感もちょうどよく、ほんのり上品さが漂います。果実味が落ちすぎずにとどまっていて、「いま飲むのに、最高」なしあがり。黒っぽい果物をそのままかじったみたいな、ワインだけで主役をはれるめちゃ美味ワイン。
まかり間違ってブラインドで飲んだら、6000円は超えてるって言うと思う。「もし産地がフランスなら、もっと行ってるかもなぁ」とか言う。あたし。ドヤ顔で。これ、3000円台なのに。
ネロ・ダーヴォラ。覚えました。ますおぼ。次からは間違いなく、もっとテンション高く抜栓の義を迎えることになりそうです🍷
ヤマソーヴィニヨンの、和食との相性のよさ。「うちのワイン」もよろしくね!(宣伝)
■ 能登ワイン/ヤマソーヴィニヨン樽熟成「心の雫」[¥3300]
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ヤマソーヴィニオンって、ちょっと野生っぽさが強いというか、ヤマブドウ系の飲みにくさを感じることもあります。ところがこちらのワイン、するする飲める綺麗系。軽やかで明るくて、和食になんでも合いそうなワインです。今回のお惣菜のなかでは、ミートボールがピカイチ!やはり、焦がしたお醤油の風味によく寄り添ってくれる子・・・
・・・やはり、というのは、うちのワイナリー(ブックロード)のヤマソーちゃんもそうだから。特に今年のヤマソーは、香りがとっても華やかで、夢みたいな風味に仕上がっておりましてーーと、結局「うちのワイン」に話しは戻る。おらがワインの、愛おしさ。造り手側にいる、醍醐味です。
「こんなんなんぼあってもいいですからね」日本の冬に、カヴァロゼ投入!
■ マス・シャロット/ロザート・レセルヴァ 2021[¥3190]
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美味い!率直な感想がこれ。楽天50%オフの情報を聞きつけた夫が、光の速さで手に入れたのがこちらのロゼカヴァでした。
前にマス・シャロットの白カヴァを飲んで、印象がよかったんです。酸味がきっぱりしてて、果実味があって。そういう、ワインにまつわる話題を絶対に忘れない夫。「ますちゃんが美味いって言ってたから」と、こちらのロゼに反応したようでした。よく覚えてんな…あれ、去年の3月くらいだったよ…
というわけで抜栓。これいいすね〜!香りは「ザ・カヴァ!」という感じ。明るい果実味があって、ピッと背筋が伸びる爽やかな酸味。全体的には「カヴァってこうだよね!」って雰囲気なんですが、さすがのピノ・ノワール。ふんわり華やかさが加わって、満足感がありました🌱
いきなり寒くなった夜。震える1日を過ごしたので、雑多なお鍋で乾杯。
これぞ日本の冬🍲こんな夜なら、いくらでも◎さあ、寒くなったら、またワインが美味いぞ!来い、冬将軍…!
祝いの夜には泡がイイ。愛しの南ア泡、暫定2位のワインに出会う。
■ クローヌ/ボレアリス・ブリュット 2021[¥3100(税抜) ◎アフリカー価格 ¥2970]
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2023/11/13、個人事業主として開業いたしました👏屋号は【スリーサウザンドワイン】。三千世界の民を、ワインでハッピーに!ということで、まずは事務処理と節税対策に奮闘中🔥いずれ「ワインで繋がる場を作る」ための、小さな第一歩を踏み出しました。
そんな祝いの夜には、やはり泡がいい🍾ということで、南アのスパークリングにご登壇いただきます。余談ですがわたしは南アフリカのスパークリングが大好きで、わりと登壇頻度は高め。でもこちらのクローヌ、よくお見かけするわりにははじめていただきました。
これが……美味かった…!ほんのりとしたイースト香に、フレッシュなりんごの香り。その蜜をぽた、と垂らしたような凝縮した舌触り。キラキラと輝くような酸に、いっきに気持ちが華やぎます。果実味のつよさは一瞬ブラン・ド・ノワールにも思えますが、シャルドネ67%/ピノノワール27%/ピノブラン6%とバランスは正統派。どことなく酸化熟成のニュアンスを感じる、わたし好みの1本となっておりました。
先日いただいた、南ア「ステレンラスト」のスパークリングが現在わたしのなかで暫定1位に君臨してますが、間違いなくこちらは暫定2位、スマッシュヒットの続く南ア泡に、ますます信頼を寄せた夜だったのでした。
さあ、新しい挑戦も楽しんでいきますよ〜!!みなさんも引き続き、楽しい #ワ活 にご一緒ください🍷
ちょい熟ヴィオニエのアロマな美味さと、オーストラリアへの信頼感。
ヤルンバ/サミュエルズ・コレクション エデンヴァレー・ヴィオニエ 2015[¥3000くらい]
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先日ソムリエ協会から発売された「ごちゃ混ぜ1万円セット」。こちら、支払った金額が全額が災害寄付になるというもので、我が家も購入しておりました。こちらは協会セットの1本、オーストラリア、イーデンヴァレーのヴィオニエです。検索しても出てこないので、市場にはあまり出回っていないのかも。
実はこの「ヤルンバ」、昨年福岡で飲んだんですよね。というか、そんなことわたしはすっかり忘れていたんですが、夫がしっかり覚えてました。夫のワイン記憶力のすさまじさ…好きなことに対しては、頑張らなくても注意が向く星の生まれ。存分に発揮された夫の実力に、ただ乗りするラッキーな日々です。
というわけでワインですが、これがまたなかなかどうして美味かった!
香りは一瞬「ふくよかな(新世界系の)シャルドネ?」と思うような、オイリーでトロピカルなアロマ。一方で硬質な舌触りと、ほんのりとした苦味が「いいヴィオニエ」感を醸し出します。ヴィオニエといえば、あまり超熟するタイプではないと言われていますが、酸の穏やかさは、多少熟成の雰囲気があらわれているのかも。
こうして考えると、オーストラリアワイン、はずれません。我が家のオーストラリア信頼度が、またひとつあがった夜だったのでした🥂
液体の、情報量がすごい。
■ ローラン・バーンワルト/エデル2022[¥3630]
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将来の夢がありまして。ワインで繋がる場づくり。そのために、バッチバチに労働×倹約×貯蓄中のますたや。向こう5ヵ年計画で、とにかくいろいろ模索しております。
でも、必要なのはお金だけじゃない。経験は、お金じゃ買えない。身のほどは、お金じゃ知れない。今のうちいろいろ経験して、たくさん失敗しておきたい…!というワケで、ワインにまつわるイベントを企画しては、みなさまにお付き合いいただいております🙇
今回はますたやBar3000(スリーサウザンド)第二夜🌙自然派ワイン仲間が集ったので、ひさしぶりにナチュラルワインを集めてみました👀そのうちの1本がこちら、ローランバーンワルトのエデル。今回ご参加してくださったお友達に、以前教えてもらった生産者。「毎年味が変わるから、毎年追いかけちゃうんだよねぇ…」と、その言葉の裏ににじんだ静かな情熱に胸を打たれました。
この、青い炎。自然派だろうが、日本ワインだろうが、グランクリュだろうが…本気で追いかけるひとの、そのどうしようもないギリギリとした葛藤を、わたしは心から愛しています。
さて、肝心のワインです。色合いはスキンコンタクトの所以か、ほぼオレンジ色になってます。グラスに注ぎ入れると、白い花のような香り高いアロマがパアッと花開く。しいていうならゲヴェルツトラミネールの華やかさなんだけど、それだけ、では決してない。複雑に折り重なった果物の香りが、グラスいっぱいに広がりました。
くちにふくむと、重層的な味わいがじゅわじゅわと舌に馴染みます。いやあ、果実みあるな〜🍊白こしょうのようなスパイシーさがほんのりとアクセントをきかせ、あ〜これは、なんかすごく、ご飯と一緒に飲みたい……!
こんなに情報量が多いのに、決してもたつかずクリーンで綺麗。なるほど、そうなんだよな。ナチュラルワインて、ほんとこういう、「ここにしかない」おもしろさがあるんだよなぁ~!
基本的にすべてのワインを愛することができるのは、わたしのささやかな誇り。それぞれのワインが見せてくれる多様性を、これからも全身で味わいたい。ご一緒、よろしくお願いします☺️
ワイナリーの、可能性。
■ モリウミアス ファーム&ワイナリー /hana Akari (花明) 2022 [¥3850]
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先日、本職(といっても、もはやどれが本職だかわかりませんが、とりあえず)の仕事で石巻出張に行ってまいりました。わたくし、旅(※仕事)に出ると現地のワインを手にしてしまうという重い病に罹っておりまして…持ち帰ったのがこちら、モリウミアスファーム&ワイナリーさんが造るロゼスパークリングでした。
モリウミアスは、廃校を利用してつくられたこどもたちの居場所活動の場。わたし、そういうの、好きなんですよ。「場所」って、知らず知らずのうちにいくつもの意味や文脈を内包してるわけじゃないですか。ひとつの目的にとどまらない、というか、集うひとによっていろんな意味が付与されていく。ワイナリーってまさにそういうことができる「箱」だと思っていて、だってもとは「ワインを造る場所」なわけだけど、ワインを造る場所、だけじゃなくなる、それがすごくおもしろい。
たとえば、福岡のとあるワイナリーは、「まわりの農家さんの規格外果実から、フルーツワインを作る」ミッションを背負っていると聞きました。こんなふうに、地域経済のいったんを担ったり、社会の輪のひとつになったり、誰かの居場所になったりする。すごく豊かな可能性をもつ「箱」だなぁ…なんて思ったりします。新人の戯言です。
さてこちらのワインですが、品種はネオマスカット70%、マスカットベーリーA26%、スチューベン4%。最初かなり還元していたので、ちょっと時間をかけながら飲みました。・・・ウソ。そんな優雅な飲み方はできないので、グラスをぐるぐるまわしておりました。
軽やかなロゼ色は見た目もキュート。舌を転がる綺麗な酸、そしてしゅわっと弾ける泡が心地良いです。果実味はじわじわ系で、ちょっと梅のような香りもあります。ブラインドで飲むと「しそジュース」と言いかねない。
確かに、こういう美味しさもある。すきっと爽やかな梅ジュースワイン。締めにスチューベン(生前のお姿)を食べながら、ばっちりペアリングで夜は更けてゆくのでした🌙
業スー・パトロールで見つけた、明るいややナチュピノ。
■ エアリー・バンク/ピノ・ノワール2022 [¥3850]
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我が家はよく、業務スーパーでワインを買います。うちの近所の業務スーパー、通称「業スー」は、やたらとワインの品揃えがいい。そして、どこからか謎に安いワインを見つけ出すのが、どうやら得意な店舗のようです。
以前も¥2000台のシャンパーニュを見つけ、半信半疑で飲んだところ美味しくてビックリしたことがありました。ちゃんと美味しい、業スーシャンパーニュ。それがなぜか笑える(幸せで)と、ますたや業シャン祭りは一部で盛り上がり、TwitterX界隈を巻き込んで、「業スーシャンパーニュ」旋風が吹き荒れたこともあったっけ(ごく一部)
しかし業スー、店舗によって品揃えはかなりまちまちのよう。うちの近くの業スーにはなかった!の声もちらほらうかがいます。残念。みなさんのおうちの近所の業スーが「品ぞろえが良いほう」の業スーであらんこと🙏メイ・ザ・(品ぞろえが良いほうの)業スー・ビー・ウィズ・ユー…
というわけで今回のワインも、そんな業スーから。定価¥3850がなぜか¥2500くらいで買えたというから、本当に謎。そして、そういうワインをちゃんと見つけてくる、うちの夫の生態も謎………
こちらはオーストラリア、ヤラ・ヴァレーのピノ・ノワール。いわゆる「クール・クライメット」地域のピノ・ノワールで、色も淡く香りはチャーミング。全体的に梅シソ感があって、じゅわ、とした出汁感も感じ取れます。日本のピノに似たような雰囲気を感じることがありますが、日本だとシックな仕上がりに持っていきがちな印象があるのに対して、こちらは果実味が豊かで、親しみやすくカワイイ雰囲気。
もしかして、ちょっと自然派?と思ってテクニカルノートを調べてみると、土着酵母発酵にSO2は最低量と、確かにちょっと自然派より。無理をしない程度に、土地にあった自然派の造りをしているような印象がありました。
40%全房発酵によるスパイシーさもあいまって、明るく軽やかながらエネルギーの詰まったワイン。いい夜だ。ワインの思い出でじゅわっと口内が満たされる、そんなハッピーなチャーミングピノだったのでした🍷
さて来月は年に1度のお楽しみ、2023年の3000円ワイン総まとめもお送りする予定🔥(たぶん)
年の瀬が視野に入って来て、なんとなく気忙しくなってきた今日この頃。
引き続き「ほどほど」……で行きたいけれど、そうも言ってられないのが、われわれ人間の日常ですよね。
働いたり、遊んだり。お金を貯めたり、使ったり。恋をしたり、失恋したり、たくさん食べたり、ダイエットしたり――
いろいろある毎日だから、せめてワインでも飲みながら生きて抜いていきましょ🍷また来月も #ワ活 にご一緒、よろしくお願いしまーす!
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■ ますたやとは:
関東在住の30代、3000円ワインの民(たみ)。ワイン好きが高じて、2023年3月から都内のワイナリーで働きはじめました。
2021年J.S.A.認定ワインエキスパート取得/2022年コムラードオブチーズ認定。夫もワインエキスパートを取得し、現在はWSETLevel3を英語で挑戦中。
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