ほんの少しの違いが……

私は現在、不眠症に悩まされています。
原因は良くわかっていません。
でも、何かしら不安なことがあるのだろうということはわかります。

心拍数の上昇を始め、交感神経が高ぶっている時特有の現象が、強制的に睡眠状態から意識を覚醒させます。

そして5日目となった今日、すでに不安が押し寄せてきています。
しかも当初の原因であった無自覚の不安以上に、眠られないことへの不安の方が大きくなってきています。

このまま眠られない日々が続くと、眠るという行為そのものや、夜という時間に対して恐怖を抱き、完全に不眠が慢性化してしまうでしょう。

ほんの6日前までは、夜はちゃんと熟睡できていたのに！　です。

あまりにも急なことなので、先日、ちょっとしたパニックを引き起こしそうにもなりました。

こういった精神症状というのは、ほんの少しの違いによって引き起こされます。
ボタンを一個掛け違えたとか、醤油じゃなくてソースをかけてしまったとか。
それくらいの些細な違いが、大きな症状となって現れるわけです。

誰にでも起こり得て、なのに当人以外にはその苦しみがあまり伝わらない。

いつ誰がこんな状態になるのかはわかりません。

なので私は改めて、不眠症や不安神経症、強迫性障害などで辛さを味わっている人には、たとえ本当の苦しみは理解できなくても、できるだけ優しく接するようにしなければならないと思いました。