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たからものnote

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2021年1月の記事一覧

できるだけ遠くから

最近仕事をしていて、いつも頭の中にある イメージがあります。 昔、子供と砂場で砂山を作り、真ん中に木の棒を立てました。 順番に自分の出前から手を伸ばし、砂山を少しずつ掬い取り、真ん中に立てた木の棒を先に倒した方が負けというゲームです。 少しずつ遠くから核心に近づくアプローチ。 仕事の上では棒が倒れる瞬間をいつでも心待ちにしています。 元々、私は仕事において成果を早急に求めるタイプでした。 なんなら、砂山に立てた棒を一気に抜き取るような乱暴さもありました。 自分の

だから、"詩のソムリエ"をやり続ける

美しい仕事がしたいと願ってわたしの仕事は、「詩のソムリエ」だ。 「よい詩をあらゆる手段で人に届けること」を仕事にしている。 2018年に本職のかたわらはじめたけど、だんだん仕事らしくなってきたし、開業届も出したし、胸をはって名乗ろうと思う。 独立前は、とある会社で高校生のキャリア教育教材をつくっていたので、《仕事》というのは大きな関心事であり続けている。 生活の大きな領域を占める「仕事」は、「どう生きるか」と同義だ。 自分が仕事人として、いつも心から願っているのは、「美

お月さんの思い出

前回使わせていただいたお月さんの写真。 こんな美しい満月を見ると思い出すことがある。 次男がまだ保育園の頃。 障害を持つ兄や姉がいると、下の子は、親も想像できないような寂しさや、割り切れなさを持つと思う。 私は、それを思いながらも毎日の長男との付き合いに疲れて、次男のことは、近くに住む実家の両親の応援に頼ることが多かった。 両親は孫可愛さと、不憫さもあって、本当によくしてくれた。 次男も、普段見ている限りは、不満を抱え込むような風には見えなかった。 ある夜、家族