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鱒子 哉
2020年1月1日 03:36
人の気配がない終末的にも感じる夜でひとを待ちながら、ぼくは年の瀬についに突入し、その境界を越えようとしていた。 年の瀬、という言葉をクリスマスを過ぎた辺りから幾度となく想起した。川の流れの真ん中、状態的には折り返しとも見ることができる。その川とはつまり時間だとすると、ぼくらは常に流れに半ば逆らいながら、対岸を目指し渡っていることになる。生きるとは、つまり、渡り続けること、? 遮蔽物なしに