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銘苅さんのリモートクリニックを文字起こししてみた

毎年、三郷市で開催される銘苅さんのクリニックが新型コロナウイルスの影響を受けて、オンラインでの開催になった。
クリニックをLIVEで見ることができなかった僕は、YouTubeに残っていたアーカイブをみながら、講義部分を文字起こししてみた。
アーカイブ動画はこちら↓

講義のテーマはずばり、目標。
少々、ボリュームのある内容となっていますが、最後までお付き合いいただければ幸いです。
それではご覧ください。
※()の中の言葉は僕の考えです。

【目次】
1.目標を失っている君へ
2.目標は必要なのか
3.目標の作り方(1/2)
4.迷いがあると怠けてくる
5.目標の作り方(2/2)
6.イチブトゼンブ
7.コロナショックで何が変わる?
8.勇気を持つ
9.言葉を持つ
10.コロナショックでやってはいけないことは?
11.コロナショックでやるべきことは?
+α 銘苅さんからの課題

1.目標を失っている君へ

今、多くの選手が目標を失っている。
新型コロナウイルスの影響で、多くの大会が中止になったからだ。

チームはできた瞬間に終わり(目標、ターゲット)に向かって進んでいる。
これは大前提であり、原則。

なぜ喪失感が生まれるのか。
それは真剣だったから。
新型コロナウイルスの影響で休校要請になっていても、トレーニングに励んだ仲間と自分はかけがえのない存在。
目標は突然失われたかもしれないが、それまでの取り組みが失われたわけではない。
目標を失っても自分を馬鹿にしてはいけない。

(目標に向かって全力で頑張るからこそ、喪失感が生まれる。感情が動く。だから、喪失感をまずは受け入れて、それを誇ることが今できることなのかなと感じた。)

2.目標は必要なのか

目標を持っている人間は確かに素晴らしいが、目標のない人間が0点かと言われればそれは違う
競歩大会に出ている人間と散歩している人間の違い。

だけど、目標は頑張る力になる
しんどい時に背中を押してくれる
目標があると、現在地点がわかる
目標がないと、ゴールがないから距離感、道筋が見えない。
希望が持てて、頑張る力になる

なくても良いが、あった方が頑張れるから大人は目標を持つようにと言う。

(目標はモチベーション、エネルギーになる。だから個人的には必要だと感じているし、僕自身、大事にしている。価値観が変化したのは、目標のない人間は決して悪ではないと言うこと。goodとbadではなくて、goodとbetterの考え方だな。)

3.目標の作り方(1/2)

夏の大会は他人が決めたこと。
本来、目標とは自分で決めるもの
自分で決めた目標と他人が決めた目標は意味合いが変わってくる。

他人が決めた目標は、どうしても結果が出る。
自分で決めた目標は、より良い自分になるための目標。
昨日の自分より悪くなろうと思って練習している人はいない。
自分で決めた目標に対して、保証されているものが成長
これは必ずついてくる。

だからこそ、目標は自分自身で設定すること
おうち時間では特にこの目標設定が求められる。

自分との約束を守る。
自分を簡単には裏切らない。
自分を馬鹿にしない。

自分で目標を設定し、自分で評価することも同時に行う。
評価のためには自分自身で基準(目標)を持たなければならない
評価は、絶対評価相対評価に分類される。

絶対評価も相対評価も両方大事。

相対評価:他の人よりも上回ること
→自己受容が必要
※自己需要:今の自分の状態を受け入れること
絶対評価:過去の自分よりも上回ること
→自己肯定が必要
※自分自身の状態を肯定すること

目標設定のスタート地点は自己需要と自己肯定。

(目標は自分で決めるもの。その通り。他人から与えられた目標と自分で決めた目標をまずは区別することから始めないとなと思う。自分の掲げている目標は誰のための目標なのか。まずはそこから。)

4.迷いがあると怠けてくる

人は弱い
2ヶ月間のステイホームで迷いがあると飽きてくるし、怠けてくる。
だからこそ、目標は大切。

(これは本当にそう。人間は継続することが苦手な生き物。だからおすすめのトレーニングとかの質問が多いんだろうな。結局、トップの選手がやっていることは継続。銘苅さんのでかい体も継続の塊。)

5.目標の作り方(2/2)

4つの「ジカク」。

1.自覚
自分の立場、自分の能力を自覚することから始まる。
→自己受容
2.字書く
ありたい自分、なりたい自分を書き出す。
3.時化苦
時として苦しくなる。
しんどい時は必ずくるがその時に自分を受け入れる。
4.自価格
自分の価値を見出して、チームに貢献する。
今の自分を成長させてなりたい自分に近く。

何をしますか?
いつしますか?
どこでしますか?
誰としますか?
どうやってしますか?

5W1Hで、具体的に目標を立てる

(目標設定が甘いとどこかで妥協してしまうし、どこかで折れる。だからできる限り具体的に目標を設定することってとても大事。あとこの「ジカク」シリーズはちょい強引だけど、めっちゃ良いこと言ってます。笑)

6.イチブトゼンブ

スポーツはツール

豊かな人生を歩むためのイチブ。
だけれどもその瞬間は本人にとってゼンブ。
イチブであり、ゼンブである。

スポーツのあり方はどんどん変わる。
スポーツだけで進学、就職することが難しくなる。

全国大会で優勝するために高校、大学に進学するの?
そのスポーツを失ったらどうなる?
自分からハンドボールを奪ったら何になる?

銘苅さん的にはハンドボールを奪ったら何も残らない人物は嫌い。
自分に何が残るのか?
自分に何を残したいのか?
全国大会を優勝しても、スポーツを奪ったら何も残らない人間が正しいとは限らない。

だからデュアルキャリアは重要。
ハンドボール選手を行いながらコーチングに触れてきたし、考えてきた。
セカンドキャリアではなく、デュアルキャリアを当たり前に。

(ブザービート懐かしい。スポーツを奪ったら何も残らないというのは本来あるべき姿ではないという意見には大賛成。全力で頑張るということは決して一つのことを突き詰めるような「道」の精神ではない。銘苅さんのように選手としてプレーしながら、コーチングを学ぶことも全力。むしろ相乗効果すら生まれたら、そっちの方が良い。学生にとってはハンドボールだけじゃなくて、勉強もすることがデュアルキャリア。)

7.コロナショックで何が変わる?

生活は一変するかもしれない。

ITが変わる。
生活が変わる。
そして、スポーツが変わる

スポーツは衣食住が安定して、初めて成立する。
スポーツに時間を費やすことができるのは豊かな証拠。

マインドが変わっていくし、価値観が変わっていく。

beforeコロナはプラモデル型
→完成形が決まっていて、それに向かってマニュアルがあり、上手に精巧に作っていく型
afterコロナはDIY型
→自分で完成形を決めて、それに向かって自分で考え、自分で組み立てていく

仕事にしてもスポーツにしても、自分がどうなりたいのかを自分で決めて、自分で行動できる人物が強い。

どこを目指すの?
今の立ち位置は?
得手不得手は?
必要なものは?
いつやりますか?
どうやったらできますか?
どこでできますか?
誰とやりますか?

とにかく具体的に目標設定。
目標設定の全ては豊かな人生のため

今までは大会で全国大会制覇が目標だった。
その先は?
その先にどんな豊かな自分が待ち受けているかを考えながらプレーをしていくことが本当の目標設定

(プラモデル型とDIY型の話は面白かった。これはどこかで自分も話そうと思った。ちなみにDIYは"Do It Yourself"の略。自分でやるってこと。目標設定から行動まで、自分と周りを巻き込みながらやっていく。そう言う人生にこれからなっていくし、もうなっているという自覚をしないと。)

8.勇気を持つ

今いる場所を離れる勇気はあるか。
コンフォートゾーンからの脱却。
居心地の良い場所は心地よいが、成長しない。
行動半径をとにかく広げること。
πr2(パイアール二乗)。

(これはとても難しいと思う。でも気合入れて、勇気を持って、飛び出してみるとそのぶん成長スピードははんぱなくなる。銘苅さんがハンガリーでプレーするというのもまさにこれなんだろうなって感じた。)

9.言葉を持つ

本を読んだり、映画を見たり、人と話すことによって言葉に触れる。
言葉が思考の元になり、思考が生き方の元になる。

(インプット大事。でもインプットがゴールではなくて、アウトプット前提のインプットが大事。言葉が思考になり、思考が人生になる。今日は映画を観よう。)

10.コロナショックでやってはいけないことは?

思考停止。
誰かが言っているから、あの人がやっているから、と言う理由で自分の行動を決める。
自分で思考して、意思決定をして、行動をする。
育成年代で最も大事なのは思考をさせること。
選手も自分の意思でシュートを打つことが大切。

(YouTubeでやっていたからやる、誰かがやっていたからやる。これは怖い。常に考える。自問自答する。)

11.コロナショックでやるべきことは?

自分で決めること。
自分で決めて、自分で行動するからこそ成長する。
自分の目標は自分で決めるということを、今回のコロナショックから学ばなければならない。

(自分で意思決定をして、自分の言葉で話し、自分の足で行動し、自分の手で何かを変えていくこと。これに尽きる。いま、自分にできることは小さいかもしれないけれど、自分自身を成長させて、良い影響の輪を広げられるようにしていきたい。)

以上。

ここからは僕(ますざわ)の言葉です。
やっぱり銘苅さんはすごい。
僕が銘苅さんのことを知ったのは、中学生の頃に読んでいたハンドボール の雑誌の連載(おにあくま?)。
そして僕が、高校の時にYouTubeライブを、現三重バイオレットアイリスGMの梶原さんと銘苅さんがやっているところに勇気をもって質問をしたことをいまでも覚えている。
時は流れて今、こうしてまた銘苅さんの言葉に突き動かされる自分がいる。
今では僕も少しばかり、グッドインフルエンサーになれているのだろうか。
まだまだ僕のできることは小さい。
だけど、ハンドボール界には返しきれない恩がある。
将来、必ずや、大きな恩返しをします。
それが僕の大きな目標です。

最後に...

+α 銘苅さんからの課題

アウトプットすること。
この話を誰かにすること。
ただそのまま話すのではなく、自分の考えを盛り込むこと。
→自分の言葉で話すことが大事。

常に、常に、常に、考え続けること。
思考停止してはいけない。

ここまで読んでいただき、有難う御座いました。
銘苅さんの思いを届けるためにシェアしていただけますと幸いです。

memento mori.

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