Obsidianでタグに使える文字の違い
Obsidianでは、ページ間のリンクを表現できるだけでなく、タグを使って情報を整理できます。階層構造のタグを使えるため、便利に活用している人も多いかもしれません。
こんな便利なタグですが、公式サイトでは許可された文字として、以下のように書かれています。
スペースが使えないので、単語を区切るときにはアンダースコア(アンダーバー)かダッシュ(ハイフン)を使うこと、そして階層構造を表現するためにスラッシュを使うことです。
その他について、詳しくは書かれていないのですが、実際に試してみると、さまざまな違いがあることがわかります。
それが次の図です。
公式サイトで書かれているのは、一番上と一番下の行です。つまり、通常のアルファベットなどの文字とハイフン、アンダーバーは使えます。一方で、スペースは使えません。
問題なのは真ん中の3つの行です。
たとえば、日本語では中黒「・」を使うことがよくあります。これは、フロントマターや本文中でタグを指定するときには問題なく使えます。そして、タグペインにも表示されますし、検索結果にも表示されます。
一方で、Obsidianで人気のプラグインである「Dataview」では条件に指定しようとするとエラーになります。
次に、ハイフンと同様に区切り文字としてよく使われるプラス記号「+」やピリオド「.」を試してみます。外国の人名などの省略でピリオドはよく登場しますが、これはまた少し動作が異なります。
フロントマターではタグとして指定できますし、タグペインや検索結果にも表示されます。しかし、本文中ではタグとして指定できませんし、上記のDataviewでもエラーになります。
そして、半角括弧です。ObsidianではMarkdown形式のため、「[」や「]」という文字はリンクなどで使われるのでタグに使えないのは想像できます。では「(」「)」「{」「}」はどうか、というと、フロントマターでは使えますし、タグペインにも表示されますが、検索結果に表示されません。そして、本文中ではタグとして指定できませんし、Dataviewでもエラーになります。
このように、一言で「タグ」と言っても使える文字に違いがあるのです。今後、仕様が変わることがあるかもしれませんが、使うときには注意しましょう。
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