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個人事業主よ、動ける真面目であれ

2023年6月1日で、フリーランスになって丸3年を迎えました。

まったく畑違いの業界からやって来ましたが、もう会社員に戻れるMPが残っていないので、なんとか踏ん張り、ギリギリの社会人生活を続けています。

ただ、明るい兆しもありましてね。

それは、今までの人生で足枷にしかなっていないと思っていなかった「真面目」という性分が、意外にも武器になっているということです。

真面目という名の足枷

会社員時代、3社を渡り歩いたのですが、どこにいても自分の真面目さが、会社員生活継続の足を引っ張っていたように思います。

例えば最後にいた会社では、こんなエピソードが。

その会社では、コピー用紙を複合機のすぐ近くにストックできず、なくなったら2つ上の階にある倉庫まで取りに行かなければいけないシステムでした。

私が複合機を使うタイミングでなくなることが非常に多く、私は頻繁にコピー用紙の補充をしていました。

補充をする際に、そこの部署の誰が何束持って行ったかを記入しなければいけません。

まぁすぐに気づきましたよ。

先輩と私しか、補充をしていないということにね!!

で、先輩と私が補充をすると、ほかの人が一斉に複合機を使い始めるのです。

倉庫まで遠いですし、重いですもんね!

やらずに済むのであれば、避けたほうが賢いですよ。

でも、真面目な性分なんでしょうね。

「名もなき家事」という言葉がありますが、こういった「名もなき仕事」を知っていながら、避けることができない……!

こういったことはどの会社時代でもあって、「自分(とやってしまう少数の人)だけがやっている感」があって、損をした気持ちになっていました。

やると本筋の仕事が滞るし、かと言って、やらないのも苦しいわけで……。

こうしたジレンマがあり、それが会社員をやめる後押しにもなったわけです。

真面目という名の武器

ところが、フリーランスのライターになって以来、この性分のおかげでぎりっぎり生きられているようにも思えます。

昨年、頂き始めたとある仕事でのことです。

あるWebメディアのホームページでライターを募集しており、応募をしました。

正式にライターとして採用するまでには道のりがあり、ざっくり書くと、

ネタ出しと企画書提出→採用後に1記事執筆(テストライティング)→面接→採用

になります。

お金のことも含め、編集さんが最初にきちんとお話ししてくださったので、これが通常の流れだと思われます。

ところが私は、企画書採用後に1本執筆をし、その後さらに4本書きました。

おそらくテストライティングと、そこまでのやり取りの過程で、「あ、こいつは大丈夫だ」と思われたのだと思います。

だから、面接でふるいにかけるまでもなかったのでしょう。

しばらくして一応オンラインで顔合わせはあったのです、面接ではなく、仕事を頂けるのを前提の話でした。

ということで、今日に至るまで細々と執筆をさせて頂いています。

ライターとして採用してもらうために、最低限の文章力が必要になるのは当然ですが、真面目さが評価されたのだと思います。

ライターの一番の仕事は当然、書くことです。

私はその書くこと以外、例えば文章や写真などの著作権を侵害していないか、先方校閲を行っているか、校正用に参考にしたURLをWordのコメント欄に載せておくとか、その他求められるであろうことを先回りして行っていました。

「編集さんも忙しいだろうから、負担をかけないようにしよう」という私の真面目さが利いたのではないかと推測しています。

会社員時代だって、私の真面目さをかって、評価してくれた人はいました。

ただその評価というのは褒めの言葉だけで、給料にはまったくつながりません。

しかし、今は仕事につながっていると実感しています。

個人事業主になって初めて、自分の真面目さがわかりやすく評価され、報われた気持ちになっています。

まとめ

「真面目で損してる」から「真面目で得してる」と考えられるようになったのは、個人事業主になったからです。

今後も報われ続けるために、つまり個人事業主生活を継続できるように、丁寧に仕事をし続けることが大切だと思いました。

4月から社会人になり、自分の真面目さにゆえにさっそく疲弊をしている人もいるでしょう。

でも大丈夫ですよ。

その真面目さを評価してくれる会社は絶対にあります(私がいた3社がそうじゃなかっただけで)

また、万一独立しても絶対に役立つので、その武器を大切にしてください。

社会人歴15年目より。

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