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環境整備とは、全ての活動の原点である!一倉定

環境整備とは、全ての活動の原点である!一倉定

環境整備とは、規律・清掃・整頓・安全・衛生の5つを行うことである。
多くの人々は、環境整備について、知っているようで、その実よく知らない。大切なことだから、しなければいけないと思いながら、なかなか積極的に実施しようとはしない。
環境整備をテーマにした論文やセミナーなど皆無に近い。環境整備に対する認識も関心も薄いのである。私に言わせたらこれほど奇妙な現象は無い。
10カラットのダイヤモンドがゴロゴロと転がっている宝の山に入り誰でも自由にこれを拾っていいのに、これを拾い上げようとしないようなものである。だから奇妙なことだと言うのである。
これが環境を整備に関する多くの人々の認識なのである。
盲点中の盲点ということがいえよう。

環境整備こそ、すべての活動の原点であり、環境整備のないところ会社の成功も、ましてや国家の繁栄さえもないのである。

一倉定の社長学シリーズ 第九巻「新・社長の姿勢」より

一倉定さんのこの文章を読んだ時、衝撃が走った。

その頃僕は、そうじ力の思想をある程度完成させていて、実例を集めていた。
個人レベルでの好転現象の事例は、数多く集めることが出来ていたけれど、一倉定さんの社長学シリーズには、環境整備の実践によって倒産寸前の会社が奇跡的なV字回復をしている事例が多く集められていた。僕はここで、環境整備(そうじ力)の力は個人レベルだけではなく、会社や国家運営にまで大きな効果を与えることが出来ると確信を持った。
その後、そうじ力の本が出版されて、講演や企業のコンサルをやるようになった。

それから10年以上たって思うことは確かに10カラットのダイヤモンドを拾うことが出来たということである。


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