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ダムラ
何も意味ない言葉、ダムラ。ダムラ。ダムラ。
彼には愛する彼女がいるのに、今日も愛人とベッドイン。
凸が凹をパズルみたいに重ね合わせてしまう。アダルティプレイ。
愛人のタバコはピアニッシモ。僕は赤ラークをフカフカと。
アイスクリーム味のキスが罪悪感を打ち消してしまう。
酷い。穢れ。愚か者。最低。
負のレッテルは増えていくばかり。
だけど彼は止められない。ダムラ。ダムラ。ダムラ。
常に自分を優先して、快速列車なる気持ちで突っ走る。
満月を見た狼さん。ガブリと愛人を喰らうだけ。
こういう人間がいるからさ、人間は複雑だって言われちゃう。
だけど彼は真面目でエリート。ほんでもって、教員だったりする。
倫理観は粘土で作った紛い物。名前は、ダムラ。ダムラ。ダムラ。
呆気に取られますね。しかし彼は幸せそうに酒を飲んでいる。
そしていつも通り彼女にシュークリームを買って帰る。
シュープリームのパーカー着た彼女は笑顔で彼を待っている。
「ただいま」「おかえり」二人はキスをする。何度もね。
彼は彼女が作ったお味噌汁で浄化されていくのである。
ダムラはまた今度。愛人のために見せる本当の姿だから。
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