遊生夢死『ポップわーるど』

まるで奇抜なファンタジー小説みたいだ
次々と人が死んでしまうコア、世界
それでも僕はコーラを片手に
何にもない退屈な一日を始める

はい、またまた戦争です！
どこかで誰かが傷を負う運命
それが常識だって刷り込まれて
いつしか流行に変わっていく

意味のないことが意味を持つ
嘘が欺瞞が正義となりゆく世界
面白いくらいワン方向へダイブ！
そして飛んでいく、無秩序へ

対して僕は交わらない生命だから
夢も希望もない人間だから
良くも悪くも誰も信用してない
火傷を耳たぶで冷やせるわけないだろ？

ラブアンドピースは既に錆びれた看板
ボロボロになった理想や幸福を
僕はコーラで流し込んで溶かしていく
無論、意味のない人生を送るだけ

これから映画みたいな世界に変わります！
たとえば、分裂して争いが起きます！
って、誰かが誰かを罵るために煽り出す
それに乗っかる天才と凡人は踊り出すんだ

ならば僕はソファの上で寝転がってよう
ギルバート・オサリバンでも聴きながらね
誰が生き残ろうが、誰かは死ぬんだから
僕は酷い世界だなって憂うくらいしかない

ぬるくなったコーラを地球儀にかけた
たちまち世界は茶色の空に変わっていった
今日もどこかで誰かが誰かと喧嘩するだろう
僕はプカリとタバコを吸って、一日を終える。