雲みたいに、漂う。
死にたくなったら、どこに行く?
そうだな、俺だったら、空を見るかな。
空を見たら、どうでもよくなる。何もかも。
生きていることも、死ぬことも。
生きるって、結構しんどいことだよ。
それでも生きなければならないって言うね。
みんな。みんな。生きろって叫ぶ。
だけど俺は考え方を変えているんだ。
僕らは最終的に死を選ぶことができる。
つまり生きることに固執しないことだ。
生きることを意識するから嫌になる。
ならもっと脱力すればいい。死を意識してね。
そんで死を身近に感じると急に思い出すんだ。
あれも、これも、やっていないな、と。
人間不思議なものでさ。
遣り残したことがあると死に切れないのさ。
だから死ぬ前にやりたいことをやりたくなる。
そうすると、生きることに欲が出てくる。
全く、罪深い生き物だよ。人間ってやつは。
死にたくなったら、死ぬ夢を見てみよう。
どこへ行けるか、想像してみよう。
それで満足できるならもう少し生きればいい。
もちろん、無理する必要はない。
どうせいつかは死ぬんだ。それが定めさ。
それまでの時間、俺は楽しく過ごす。
生きるというよりも、漂っている。
そうだな、おそらく雲みたいに。
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