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青い月、一匹の龍(詩)



ある八月の晩のこと
あいつが言っていた
宙に青い月が出た夜は
その裏を一匹の龍が通ると

それは神なのか仏なのか
はたまた幻なのか
俺には全く見えないが
いないと言い切ることはない

見えないからといって
存在を否定するのは愚か
俺の後ろにも 君の後ろにも
見えない何かがいるはず

枯れることのない向日葵
その一本を君に摘んでこよう
まったく 礼なんていらない
たまには恵むことをしたい

見えないからといって
存在を否定するのは愚か
俺の後ろにも 君の後ろにも
見えない何かがいるはず

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