みかん酒飲みながら独り語り。
こんばんは、蒼乃真澄です。
六月。とはいえ、私の街はそれほど雨が降っていないですね。むしろ晴天に恵まれているといいますか、太陽が暴力をふるっているといいますか。もう少しすれば梅雨に突入するっぽいので、また違う景色を見ることができますね。前にも書いたような気がしますが、雨が降る音って好きなんですよね。まあ、雨の中出歩くのは嫌ですが。
最近、短編を二つ書き上げて、公募に投稿しました。仕事が忙しい中よくやったなと、我ながら思います。両者とも大体12000字程度ですが、だからこそ物語を構成するのが難しくて。書きすぎても文字数がオーバーしてしまう。だけど削りすぎると身が細くなってしまい、味のないものになってしまう。絶妙なバランスを考えながら執筆していく作業は、意外と大変でした。
二つの小説を通じて私が書きたかったこと、それは「自分らしさを貫くための葛藤」です。一方の小説は、自分が嫌いな色を徹底的に遠ざけ、自分が好きな色を愛する主人公、みたいなテーマで書いています。もう一方は「音」と「産むこと」を通じて、他の人間が持っている価値観、個性(主人公はそれらを枠と呼ぶ)を嫌い、交わることができない主人公を書いています。
どちらも強烈な個性を持ち合わせている固めに、他者と上手に分かり合えない現実があり、一人悶々とするわけです。自分を折り曲げることは絶対にできない。なぜなら、自分が無くなったら生きている意味がないから。それくらいの覚悟を持って自分を貫こうとしますが、やはり世の中には他者がいて、敵がいて、それでも関わっていかなければならなくて、苦悩する。
無意識に、私自身が持つ考えが小説に滲み出ているのかもしれません。かつての私は自分を押し殺しても他者との共同体に居ることが大切だと考えていました。ただ、生きていくうちに私にはそれが向いていないと感じ、ならばいっそ私感を大事にして、自分の個性や価値観を徹底的に見せていくようにしよう、と思いました。もちろん、敵は増えるでしょうし、辛いこともあるでしょう。ただ自分を貫くほうが生きてるって感じがして、息はしやすいです。たとえ最後はバッドエンドだとしても、死ぬ間際に納得できれば人生の勝者にはなれるでしょう。
強く生きようとか、ポジティブに生きようとか、そういうことでもなくて、メンタルがやられようとも、ネガティブになろうとも、自分を折り曲げることはしたくない。ダメなら環境を変える。もしくは、誰かに頼ってみる。そして新しい自分の道を作る。鬱屈したまま沈むのが一番怖いということを、私は知っています。それから、自分を守ることができるのは、自分でしかないことも。
ただ、今は楽しくやっています。自分を素直に出せる環境に身を置くことができていて、これまでよりも充実していると言っても過言ではないですね。もちろん、これから辛いこともあるでしょうけど、かつて適応障害になった私とは違い、今の私は自分を守ることができます。それから、逃げるということも知っています。どんな未来になろうとも、私は私であり続ける。死ぬまでずっと。
冷たいサワーが美味しい季節になりました。夏の夜に吹く湿っぽい風にでも当たりながら、一杯やりたいですね。
それでは、また。皆様、どうかお身体をご自愛ください。
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