桜と共に　『日向あり故に我あり』

四月の風が吹く
桜の木がゆらゆら揺れる
わたしはその姿を見て
祖母の顔を思い出す

桜と共に生き続けよう
いずれは散りゆく運命だけど
永遠が無い美しさを慈しんで
今日も頬に麗かさを感じよう

人生は無限ではない
どこかで必ず枯れてしまう
それでもわたしは生きる選択をする
そして誰かのために言葉を編み続ける

桜と共に生き続けよう
いずれは死にゆく運命だけど
輪廻転生を繰り返す素晴らしさを
胸に刻んで歩んで行こう

桜と共に生き続けよう
喜びも悲しみも包み込んで
ピンク色の花びらにキスをして
今日も心にときめきを抱いていこう