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この先の教育をどうやって正常だと思えるところに向かわせることができるだろうか/新しい先生像に向けて

教育の現状については、当然地域差が大きいだろうと推測できる。うまく時代の要請に合わせた形で変革して行っている場所も、あるのだとは思う。

一方で、多くの場所は、かつての工業社会をイメージした中での教育にとどまっている現状もある。

僕が長く見渡してきた場所もそういう地域だ。

旧来の工業型社会に必要だった人材を必要としている企業はほとんどなくなっていると言っても良い。

かつてあったレールはもう敷かれていないのだ。
終身雇用と年功序列、強いトップダウン、指示命令型の組織、それらのいずれも、大きく転換し始めている。

企業に所属することで、自分の名前を奪われ、従属の時間を過ごす。
その苦難のご褒美として与えれる退職金も、もはや期待値が低い。

今後、子どもたちが描くべきライフプランは明らかに過去とは異なるのだ。

教育は明らかに社会の要請によって、変革を迫られている。
ところが多くの現場は、そのことに無関心なのである。

さらに驚くことに、管理統制は、以前よりも、強まっている。

単なる作業に従事することは学びではないし、
内申点という人質のもと、単純作業によって作られた成果物だけを提示し、教師のご機嫌をとる。指示されたこと以外をやると叱られてしまう。

この先の教育を、どうやって、正常だと思えるところに向かわせることができるのか。

未来を見て語ろう。

それは我々、社会に生きる大人の責務だ。


(おわり)

本田篤嗣教育facebookページより

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