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急性心筋梗塞⑥ 手術

ちょっと生々しいレポートなので苦手な方はご遠慮を。

バイパス手術ってどんな風にするのか。
健康な心臓は、1分間に60~100回程度の規則的な収縮を繰り返しており心臓がこの収縮を続けるために必要な酸素と栄養素を心筋へ運ぶのが、心臓の表面をとりまく3本の冠動脈です。その冠動脈が詰まると心臓へ酸素や栄養がいきわたらなくなり心筋が正常に働かなくなるわけです。軽い場合はカテーテル手術(手首や足の付け根からカテーテルと呼ばれる細い管を血管内に挿入し、狭くなった血管を風船. 治療やステント治療で血管を広げる。局所麻酔で1週間ほどで退院が平均的だそうです。)で済む場合がありますが、私の場合 冠動脈が3本全滅 左右の足から大伏在静脈という血管を採取し移植します。左右の足の内側、くるぶしの上から膝辺りまでを切開しました。左足は24cm 右足は27cmの傷跡が残っています。

開胸に関しては肋骨を切開し左右に開き心臓を止め人工心肺装置で大量の輸血を行いながら足から採取した血管でバイパスを作り血液が心臓全体へいきわたるようにするわけです。足の静脈採取は人体にそれほど深刻な影響はなく失った血管をカバーするように他の血管が働いてくれるそうです。人体の不思議です。
胸の切開は、のどの下あたりから20cmほど。ドクターの説明によれば4本のバイパスを作ったらしい。ホントにヤバいところでした。

そしてバイパス手術を終え肋骨もくっつけ、胸も縫い合わせたところで今度は肺からの出血が確認され大至急二度目の胸の切開 肺の出血を取り除く手術となったわけです。1日に二回の胸開、私が三途の川を渡りかけた夢を二回見たのはこれが理由だったんでしょうか。

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