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オンライン授業の感想(受講者として)

1.noteで探る、オンライン授業

 オンライン授業を受講してみた感想は、至る所に転がっている。中でも、岩澤直美さんの以下の記事は非常によく纏まっていて、教員としてとても参考になった。

 また、慶應義塾大学SFC総合政策学部の井庭崇先生のまとめ記事は、共感できるところも多く、一人ではない、と思えた。このように智慧を集められる時代に生きているのは幸せだ。

2.自分自身が受講して感じたこと

 ここからは、僕自身がオンライン授業を受講して感じたことをメモしていきたい。

①授業者のITスキルによっては、初回の接続が上手くいかない。

 いつもならば事務のIT担当の方が助けてくれるはずが、今年に限ってはそうもいかないのが実情。事務の方も在宅勤務をされているし、全学がオンライン授業を行っているのでシンプルに人手が足りない(本当にありがとうございます)。よって、授業者の設定が上手くいっていないことも多々ある。これは仕方がないので、学生からあれこれ提案して解決策を探るのがベター。聞いた話では、ブラウザとLMSの相性が悪いと上手くいかないそうだ。

②2回目の罠

「初回の接続は上手くいった。授業後の反応も悪くない。なのに2回目の5分前になっても誰も入室してこない…」

 これは知り合いの教授から聞いた事件だ。2回目の罠。毎回同じリンクとパスワードで行いますよ、という告知が行き届いていなかったために起きたそうだ。学生からしたら「2回目のリンクが送られてこない…」と焦ったことだろう。今後どのように続けていくかの告知は大切だ。

③学生からの反応が薄めだと思われがち。

 オンライン授業で全員の顔が見えている状態だと、任意の受講者を見つめ続けることも理論上可能だ。プライバシー保護の観点から学生のカメラはオフにする授業も多いだろう。そうすると、授業者は学生の反応が分からない。zoom等の会議ツールには反応ボタンがあるが、いまいち手ごたえがないようだ。通常なら学生とのやりとりがある中で進めていく授業でも、授業者が喋り倒すものになりかねない。こちらが面白いと感じたら、チャットでも良いので反応を返すと授業者もやりやすくなるだろう。

④実物を見ながら学ぶ授業は、オンラインのメリットもある

 「実物を見ながら学ぶのだから、対面の方が良い。」勿論そうだ。しかし、教室の中で回覧する資料を、その説明を聞きながら見ることができる学生は一握りだろう。自分のところに回ってきたときには、全く別の説明が行われていることの方が多い。資料はじっくり見たい。しかし、説明も聞き逃したくない。まさにアンビバレント。

 オンライン授業では、この葛藤が解消されるのである。授業者が資料を画面共有する。以上。写真では手触りまでは分からないが、全員同時に、大きく拡大された資料を見ながら説明を聞けるメリットは大きい。書画カメラ等で教室のスクリーンに映されるよりずっと快適に閲覧が可能だ。

⑤質問のハードルが下がる

 教室の中で、「先生!」と授業を止める勇気がある人はそう多くないだろう。しかし、オンライン授業であれば「挙手」ボタンを押す、チャットで打ち込むなど、声を上げる以外の方法がいくつかある。仮に声を上げたとしても、教室中の視線が自分に注がれることはない。

⑥モグリが難しい

 大学の醍醐味はモグリにあり。と僕自身は思っているのだが、オンライン授業では履修者以外に授業は公開されない。LMSの機能を使用した授業であれば、ハードルは高いだろう。リアルタイム配信の授業であれば、授業者と直接コンタクトを取ってみるしかない。僕の体感では、概ね承諾されてきたので、勇気を出して授業者にメールすると良いだろう。(僕だって、履修者から問い合わせメールが来るのは嫌ではない。)

3.まとめ

 これらの感想は、現時点での僕の感想にすぎない。もし誰かの目に止まったなら、「他にもこんなことがあったよ」と教えていただけると嬉しいです。僕自身の学びのために、思うことがあれば追記していきます。

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