見出し画像

金沢の大人気インド料理店「アシルワード」にカレーレシピを教えてもらった

現地で食べる料理というのは、旅行の醍醐味と言える。食べる料理だけではなく、そのお店の雰囲気、現地人との会話までもがいい思い出になる。その思い出を帰ってからも体験したくて、家で再現しようとすると、何を用意すればいいか、重要な料理のポイントや食材の適量、作る順番などがわからず、作るのを諦めてしまう。もしくは、作れたとしても味が足りない。

僕はインドに行ったことがないけど、インド料理が好きだ。カレーの味わいは唯一無二で、ほかほかのお米やナンと合わせる食べ方は他の料理にはなかなかない。インド料理独特のメニューがあるというのも好きなポイントだ。しかも言うまでもなく、口に合ってうまい。

カレーの本場に行ったことがなくても、本格的なインド料理を自分でも作ってみたい、という方もいるだろう。かくいう僕もその中の1人で、ネットでレシピを探しても、レシピ本を買っても、出来上がった料理は何か物足りない。パスポートなしでインドに行ったような気分を味わいたい。このような気持ちはよくあるし、よくわかる。

現地に行かずに好きになった理由もあって、インド料理店に行けばその異国情緒あふれる雰囲気や香り、インド人やネパール人スタッフとの楽しい会話を五感で楽しめる。これを気軽に家でも体験したいと思いつつ、なかなかできない。

今回は金沢市内の人気インド料理店「アシルワード」で働いているプロのインド人シェフにこのことを相談してみた。するとなんと、彼らのレシピを家庭用に簡単にした、特別なレシピを教えてもらうことができた。これで、日本人もイタリア人である僕も、インド人の目線で美味しい料理を作れるのだ!この記事では、どこにも手に入らないレシピだけではなく、美味しく仕上がるポイントも公開する。

今回紹介するのはこの2品。

スパイスを使った青菜の炒め物(左)とチキンカレー(右)

スパイスを使った青菜の炒め物(副菜)

【使用食材 4~5人分】
季節の青菜 スーパーなどで市販のものを一袋
(※小松菜、大根菜、からし菜、空芯菜など何でも美味しく仕上がる)
ターメリック 小さじ1(2g)程度
クミンシード 小さじ1(2g)程度
食塩 適量
サラダ油 大さじ1(14g/15cc)程度
唐辛子(生でも乾燥でも。辛味が苦手な方は不要です)
にんにく(お好みで一片)

【レシピ】

青菜をよく洗って、粗みじん切りにする。

フライパンに油をひく。

弱~中火で、油少し熱が入ったところで、クミンシードを入れる。

パチパチとはじけてくる。ある程度は焦げても問題ないけど、煙が立つぐらいまで焦げてしまわないように。
唐辛子とにんにくを使う場合は、青菜を入れる前のこのタイミングで鍋に入れる。

青菜を鍋に投入。中~強火にして、油を全体に行き渡らせる。

少量のターメリックと塩を加えて全体になじませる。

弱火にして蓋をし、数分間蒸し炒めする。このプロセスが美味しく仕上げるポイントだそう。

蓋を外し、塩加減をチェックしたら完成。

 クミンシードはスーパーにもネットにもあるから、案外手軽に手に入る。この料理のいいところは、青菜であればなんでも使えるところ。その日の気分や冷蔵庫の中身に合わせて食材を選ぶことができる。

チキンカレー(4〜5人分のレシピ)

 【使用食材】
サラダ油 適量(約80g / 90cc程度)
玉ねぎ 小2個または大1個(約250g)
シナモンリーフ 1枚
にんにく&生姜ペースト 50~70g程度(小さじ1~大さじ1/2)
トマト 中サイズ 1個
ターメリックパウダー 8g程度(大さじ1+小さじ1)
クミンパウダー 5~6g程度(大さじ1)
コリアンダーパウダー 10g 程度(大さじ2弱 または 大さじ1 + 小さじ2)
ガラムマサラ 5~6g 程度(大さじ1)
パプリカパウダー 10g 程度(大さじ2弱 または 大さじ1 + 小さじ2)
鶏もも肉 約500g(皮を外したもの)
塩 適量
チリパウダー お好みで
コリアンダーリーフ 適量
 

【レシピ】

フライパンに油を入れ、中火で加熱。

玉ねぎを加えて全体に油をなじませる。

中火のまま焦げないように炒める。

玉ねぎに熱が入ってきたら、にんにく&生姜ペースト、シナモンリーフを加える。

トマトも加えて、加熱しながら全体をなじませる。

スパイスと塩を加えて、さらに全体をなじませる。

鶏もも肉を投入。焦げないように水を加えて全体をよく混ぜる。水の量は100ml程度を目安に入れる。

上記手順で加えた水を飛ばすように加熱しながら、鶏肉に火を入れる。ここで鍋底が焦げそうに感じた場合は、再び適量の水を加えて、全体を焦がさないように注意しながら鶏肉をしっかりと加熱する。

味見して、塩が足りなければ適量追加して完成。お好みでコリアンダーリーフ(パクチー)をカットしてトッピングとして盛りつける。

シェフからのポイントとして、フライパンを揺らしながらよく混ぜることが重要だそう。そうすることで、油っぽい食感がなくなり全体的に均一で滑らかな食感を生み出すことができる。

本記事のレシピはいかがでしたか。

「インド料理は難しい」と思われがちだけど、実は意外と美味しく作れるんだ!という自信が出てきたら嬉しい。本格的なカレーを家でも食べたい、と思っている方には、ぜひ試してほしいレシピだ。

アシルワードのインスタアカウントに美味しい料理の写真がたくさん更新されてるから、よかったら見てね。

もし金沢に行かれたらぜひ食べに行ってみてくださいね。僕もよく行くから、出会う可能性が高いかも。

Massi


みなさんからいただいたサポートを、次の出版に向けてより役に立つエッセイを書くために活かしたいと思います。読んでいただくだけで大きな力になるので、いつも感謝しています。