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サイゼリヤで初デート?

こんにちは、日伊通訳マッシ(@massi3112

ツイッターで話題になった「サイゼリヤで初デート?」を見てイタリア人としてノンフィルターで、以下のツイートをベースにした情熱的な言葉で書きたいと思う。

まずは、初デートというのは気になる人がいて真剣に考えて行動した結果、アプローチしたくなるという気持ちが一番大事。情熱的な気持ちを出せば、相手にまで繋がる。
好きな人に自分の気持ちを伝えるのは簡単ではない。イタリア人にとっても大事な部分だ。自分のいいところ、情熱的な部分を出すためにエネルギーが必要な中で、初デートになるとそのエネルギーは倍になる。
この状態で相手のために考えて、緊張感もあって、高級なレストランもいいけど自分らしさが薄くなる可能性が高くなる。

簡単に言うと、「どこに行くか」より「誰と行くか」を考えるだけで、行動力が上がる。
ここが、「美味しいから食べてもらいたい」、「たくさんの料理の中で楽しくアレンジもできて、最高の空間で食べて笑っていい思い出を作りたい」という考え方がある。

カラフルな雰囲気で、相手のためにおすすめの料理や、2人で作ったアレンジなど、緊張していても楽しめる。相手との時間が大事で、好きな人をもっと知るために、心の奥まで行くため、シンプルに考えて自分らしく話せば相手も少しずつ楽になる。

イタリア人として、場所とお金を考える前に大好きな相手のために楽しい時間最高の一日忘れられない会話が何より重要なポイントで最初から力を入れる。

相手と深い関係を作って付き合いたいなら最初から高級レストランやお金をかかったデートなどを考えることなく、自分の心を知って貰えば2人の心は一つになる。そうすると高い安い云々より2人だけの楽しさが出る場所に変わるのだ。

日本に来ておどろいたのは初デートなどになると高級レストランに行くこと。イタリアでは、ピッツァ屋さんや普通のレストランに行って大好きな人と過ごして話すだけで、パスタもピッツァも高級感が出る。
情熱が溢れる毎日にサプライズや心をドキドキさせたい時。高級な場所よりもいつも行かない場所という考え方もある。

相手のためではなく、2人のため。愛情さえあれば、好きな人のそばにいるだけで高級レストランより高級感が半端ない。子供の時からよく聞いてた話は、愛情がなければ高級なものを食べても買ってもただのものになる。逆に愛情があればもらった「飴」は世界一の宝物になる。

要するに、見た目より心の動き。その変化は本当に高級品になる。

数年前に感動的なエピソードがあった。
母親が日本に来た時に、サイゼリヤへ食べに行った時のこと。十数年前に亡くなった父親がよく食べていたトマト系のパスタ(アラビアータ)を頼んで、それを食べながら色んな思い出話をしていた。その話を聞いていた時に「もの」「お金」「見た目」はすぐ薄くなる。でも愛していた人との時間はずっと残る。時間が経てば経つほど高級感が上がると感じた。

このようなことで育てられたから、この記事に書いたサイゼリヤで初デートはあり。サイゼリヤだけではなく、自分にとって楽しい空間を作れる場所、相手のために連れて行ってお金で買えない関係を作る。

この記事には個人的な意見を書いたけど、文化と社会の違いではなく、人がそれぞれだと思うから正しい選択肢、おかしい選択肢がない。好きな人がもっと好きになる。一緒にいるだけで、最高になったらそれだけ。

情熱と愛情は人によって形とやり方が変わるからこそ、情熱から生まれた愛情は本当の宝物。この宝物は相手の心にある。

Massi

みなさんからいただいたサポートを、次の出版に向けてより役に立つエッセイを書くために活かしたいと思います。読んでいただくだけで大きな力になるので、いつも感謝しています。