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新興宗教に勧誘された体験談 第一話

私が学生時代、新興宗教に入りそうになった話を今日は書きたいと思う。
同じような経験をしたことのある人や、そういう経験の渦中の人もいるのではないかと思うので、何か参考になれば嬉しい。

私の受けた(何回か勧誘にあっている😂)勧誘の手口としてあるパターンは
・キャリーケースや大きいバッグを持った人が話かける(多くは道を尋ねてくるので、お上りさんを装いたいのだと思う)
・やけに親しくこちらの話を聞いてくる
・最初に新興宗教団体の勧誘とは分からないように、バレーボールサークルや何かの学生社会人サークル、料理パーティーなどに誘われる。

Mさんとの出会い


大学3年生の春頃。
駅近くのショッピングモールの雑貨をウィンドウショッピングしていると、30代くらいの女性に道を尋ねられた。

道を教えたら「詳しいですね。この辺の方ですか?」というようなことを聞かれ、私も警戒心なく答えてしまった。

そこから、大学の話や勉強の話、私の興味関心の話などなど、言葉巧みに色々引き出され、私は「いい人だな」なんて思いながら話をしてしまっていた。

LINEを交換し、当日すぐにメッセージがきて、学生たちもたくさんいるからホームパーティーにおいでよと誘われた。
料理をみんなで作って食べるとのこと。

そして数日後、Mさんと待ち合わせしてその集まりのあるお家へ向かった。
確か、学生の女の子たちがシェアハウスしてる場所だったと思う(記憶が曖昧だが女の子たちが常に数名いた)。

他大学の女の子たちと友達になれたと思って純粋に嬉しかったのを覚えている。

鍋を作ってみんなでご飯を食べた。
鍋を作るまでは何の違和感もなくただただ楽しかった。

いただきますの時に私は最初の違和感を感じた。

いただきますとする前に、何かお祈りのようなことをする。
それが唐突でびっくりだったが、その後は普通に和気あいあいとご飯を食べ出した。

私以外、そこにいた学生の子たち2、3人とMさん、そしてMさんと同い年くらいのAさん。

話題は「どこか行ってみたい国とか場所ある?」という話や、就活の話など学生のサークルなどでよくある話に。
ある学生の女の子が韓国好きで、韓国の話題になった。
「私韓国また行きたいな。明洞いいよ!」

その子は本当に韓国が好きなようで、特段その話題も不自然ではなかったので普通に話を聞いていたが、後々この話がとても大きな伏線となっていることを思い知る。

ホームパーティーにいたのは、私と同い年か一つ上の先輩がいて、諸先輩方の就活の話も色々聞かせてもらった。

私はその時「自分のやりたいことが分からないんですよね」と少し悩みも打ち明けていたので、今度、社会人の方のセミナーに招待するからおいでとも誘われた。
このセミナーも、私を勧誘し入れるための罠だったのだと後に分かる……。

パーティーが終わった後、Mさんからお祈りの挨拶の理由を説明された。

聖書を勉強している


ここでは実は、「みんなで聖書の勉強をしている」とのこと。
私自身、宗教学に興味があり、新約聖書や旧約聖書に何も抵抗感はなかった。
広く世間で読まれている聖典でもあるので信頼感もあった。

その時の感想としては、同い年くらいの子たちも勉強しているし、私も聖書を読み解けるようになりたい!という興味関心の方が大きかった。

「一緒に聖書の勉強してみる?」
Mさんは聖書の勉強をタダで教えてくれるという。
実にありがたいと思い、早速指定の聖書を買った。
聖書は指定の「『旧約聖書』を用意して」といわれた。

すぐに買って、次の会う約束をした。

(第ニ話へと続く)

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